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写メ日記

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龍生の投稿

無邪気と土星の輪と、ドレミの歌

11/23 15:53 更新

物語が始まる前の街角で
無邪気が窓に映った気がして
振り返ると
音楽だけ流れている
そんな始まり方の夜

甘い匂いが漂う店の前で
行先を探して見上げた空
土星の輪っかが そっと降りてきて
光る粒子が 降りそそぐ

寄りかかった大きな木
葉から零れる声
耳をすませば
メロウな旋律が 響いて
扉を叩く リズムが震える

都会の隙間の道から
カラフルな楽器を抱えた妖精が現れて
僕の前で風船が 弾けた
浮かぶ音符
肌に やわらかく吸い込まれる

愛は語る
甘いクリーム入りのフランスパンみたいに
口の中で 滲んで
思い出を 抱きしめる

頬に残った
小さな跡
遠くの星の 合図
胸の奥に潜んだ
ミルクの匂い

裏表の窓に映る影
寄り添って 重なり合う
手を繋いで
輪っかが 繋ぐ
ひとりで泣かないように

優しい蜃気楼
今日だけは
この街の果てまで 連れて
甘い匂いのする
あの小さな灯りのほうへ

流れていた
雨の音
目から溢れた感情
静かに 溶けていく

おやすみ
知らない星の下
ドレミで 微笑んで
心の記憶に 刻まれていく

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雲と神殿と、欠けた月の影

11/21 01:23 更新

雲の神殿に 足を踏み入れた影
歩く振動で
空気が 揺れて
薄い夕焼けの空
連れて行く光が 溶けていく

重ねたパズルの切れ端を
指先に 少しだけ残したまま
深い森の 湖の前に立つ

夢の中の声が
吸い込む呼吸の中で 形になって
瞼に触れた温度だけ
胸の奥で 静かに灯る

窪みが 背中を叩いて
目を開いた夜
希望が 手のひらで揺れて
思い出が 光と遊ぶ

見上げた頬を 撫でる雫
雲が描いた 歩道
レンガに咲く 花が
朝日に そっと微笑む

坂道の 落ち葉を踏みしめて
鳴らした音楽が 道を照らす
欠けた月の影が
暗闇の心を 抱きしめた

鏡に映る景色の上で
柔らかい香りが 溶けて
芽吹いた心が
雲の草原に 乗る

地面を鳴らす ステップが
繋ぐ手の中の 鼓動と混ざって
静かに
深く
頭上の神殿が
流れる風の 軌道を描いて
輝いていた

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光りと花びらと、輝く物語

11/19 11:51 更新

深い霧の中で見上げた
濃いオレンジが沈む前の空
呼吸より先に
森の奥に置き去りにされた影が揺れる

静かなソファの上
左右に振れる時計の針
握った鼓動が温かくて
胸の上の呼吸を遠ざける

夕日の影が僕を見つめ
小さな針が刺さったまま
戦うことで紛らわせた弱さ
光と影の狭間が曖昧になる

窓の外
落ちていく光の道
沈む街で
希望で膨らんだ風船が
胸の奥で静かに弾ける

攻略ばかり探した夜
影みたいに自分がついて回る
踏み込んだペダルが
かすかに未来を照らす

体の中心に落ちる花びらが
風の中でほどけて
記憶の中の笑い声が
暗闇の端を淡く染める

走れない日も
止まれない日も
過去の自分を抱えたまま
進む鼓動だけが
握った手の中で強くなる

霧の先の音が消える時
傘の下で歩いた記憶が
胸の奥を灯して
まだ見ぬ
海の向こうへ行ける気がした

夜明け前の街を抜けて
重なる影が溶ける
孤独でも輝く物語を
ここから描いていく

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コーヒーと回り道と、丸い尻尾

11/17 01:57 更新

いつもより早い朝
淡い空間の中漂う光が
胸の奥で静かにほどけていく

ぬるいコーヒーの煙が
澄み渡って
眠った心をゆっくり起こし
今日の空気を満たしていく

決められた予定のようで
決めていない道の先
円を描く小動物が
気まぐれで回り道をするように
君の気配が
思い出の先に揺れている

遠い街で笑い声が聞こえても
鼓動はそっと重なって
レンガの片隅で響いていく

湖をかすめる風が
ベンチの隙間をすり抜けて
季節が入れ替わるたびに
僕らは少しずつ
新しい景色を吸い込んでいく

忙しさに飲まれた日も
眠さに負けそうな夜も
尻尾を丸めた丸い背中に
頬をうずめて
温かい光に 懐かれる

風に任せて歩いて
ふと立ち止まって
落ち葉が舞うトンネル
靴が鳴らした音の先に
優しい瞳が見つめる

夢みたいな月日が
輪郭を作って
混ざり合って
歯車を回していく

流れ星の軌道は読めなくて
弾いたコインを握りしめ
掌の鼓動を
ポケットにしまう

夜明けが近づいて
クリーム色の世界で
今日の物語が
夢の続きを描いて
そっと歩き出す

6598

壊れた時計と路地裏の花と、雨が描いた道

11/15 00:03 更新

止まった息を 夢が叩いた夜
壁に飾った 壊れた時計が
ゆっくりと動き出して
ネオンのようなオレンジが
瞳に落ちる

未知はいつも暗くて
空想から零れ落ちた先に 転がって
砂の城みたいな夢を抱えて
それでも どこかで笑っている

向かうほどに
落ちていく希望なんて
もう要らない
窓から差し込む光が
静かに 滲んでくる

季節は風と踊りながら
記憶の奥の糸を 編む
思い出せないほど笑えて
妙に 輝いて
泥のような温度で

深く息を出来ないことに
勝つなんて
目を閉じるほどに
大したことじゃなく
息をしていた
それだけで
繋いだ手の温もりを 感じた

暗闇で揺れて
息を吐いて 椅子に座る
失って 取り戻して
水滴が床に 落ちる
舞うほどに
空っぽの器は 分け合えるから

明けて滲む空の下で 歌う
掴んだ現実は 過去と未来の
隙間から差し込む光の中にあって
言葉にならない声で
喉を震わす

窓を伝う文字が 滲んで
思い出が風と 踊り
路地裏の花を 拾い続ける
くだらなくて
綺麗で
幻のようで

雨が描いた道を
砂の音を 噛みしめて
進んでいく

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