光をよく反射する、小さなガラス細工があった。
誰かに手に取られるたび
形を変え
音を鳴らし
喜ばれることに慣れていく。
最初は違和感があったはずなのに、
回数を重ねるごとにそれは消えていった。
気づけば
誰の手の中でも同じ音を鳴らすようになり
「必要とされてる」
そう思うことで、すべてを肯定していた。
ひび割れていることにも気づかずに。
遠くからそれを眺めながら
男は少しだけ笑う。
壊れていく過程すら、
綺麗に見えてしまうのは――
きっと、最初からそうなるように
触れてきたからだ。
















































































