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写メ日記

全116件中111~116件を表示

龍生の投稿

静寂と爆音と、金色の尾が駆けるとき

07/25 23:10 更新

ふたつの仕事を
同時に抱えていたあの頃──

ひとつは、会社員としての顔
もうひとつは、会社を辞めるための秘密のプロジェクト

その日、富士山が見える小さな町へ向かった
顧客のいる物件は、駅から歩いて1時間もかかる場所にあった

仲間たちは迷わずタクシーを選んだ
でも僕は、一人で歩く方を選んだ

「お前ってさ、協調性ないよな」

笑いながら放たれたその言葉を
心のどこかで気にしつつ
今日もまた、僕は一人だった

途中、大きな橋のそばに
狐色の木造の店が現れた

軒先には
おかっぱの、狐の目をした少女が立っていた

奇妙な静けさ
でも僕は足を止めなかった
“面白そうな場所だな”と
心の隅でつぶやきながら

富士山は空の近くにあって
静かで、美しかった

顧客との打ち合わせは、淡々と終わった
その直後──
電話が鳴った

もうひとつの仕事
僕が命をかけて育てていた、唯一の武器だった

独自に作ったコンテンツ
誰にもできないシステム
僕は、それを仲間に共有していた
見返りを信じて

だが
電話の内容は、裏切りだった

僕のノウハウだけが
“都合よく”抜き取られていた

“またやり直せばいい”
そう思い込もうとしても
胸の奥は、ぽっかりと穴があいたままだった

帰り道、再び一人で歩き出す
仲間たちは、タクシーに乗って帰っていった

そのときだった

──ドォン……

地の底から、獣のような咆哮が響いた
振り返ると、空が赤く染まっていた

富士山が、爆発していた

地響きとともに大地が揺れ
建物が崩れ、空が灰に飲まれていく

太陽は見えなくなり
町はパニックに包まれた

溶岩が迫ってくる
人の叫びと、轟音と、炎のにおいが混ざり合う

タクシーの屋根が、赤い津波に呑まれていくのが見えた

僕は無我夢中で走った
あの橋へ──あの道へ

だが、橋はもう崩れていた
戻る場所も、進む場所も、ない

終わった──そう思ったそのとき
目に飛び込んできたのは、あの店だった

そして、店の前に
あの少女が、まだ立っていた

「見えてるんだろ?」
「早く入りな」

声は小さかったのに
なぜか、すべての音をかき消すようだった

僕は扉を開けた

一瞬、視界が真っ暗になり──
次の瞬間、風の音と、草の匂いがした

目の前にあったのは
何事もなかったように、穏やかな風景だった

空は澄み、富士の稜線が静かに浮かんでいた

どこからか、少女の声が聞こえた

「一人で歩いてきたから、見えたのさ」
「唯一無二ってやつだね」

そのとき、金色の尾を翻しながら
一匹の狐が、遠くを駆け抜けていった

僕は気づいた

また創ればいい
また信じればいい

さらけ出して
奪われても
それでも、歩き続ければ

誰もやっていないことを
誰よりも深くやり続ければ

僕にしかなれないものになれる

それが──
唯一無二

そして今も、
僕は歩いている
あの日の続きを
富士の頂の、そのさらに先を目指して

6598

逃亡と引金と、ラストエスケープ

07/24 23:08 更新

東京に帰ってきた僕は
すべてがうまくいくと思っていた。
新しい会社、小さいけれど
そこで結果を出せば、次の扉が開くと信じていた。

スキルも経験もあった。
最初からマネージャー候補だった。
でも、それが火種だった。
嫉妬は静かに広がり、
やがて社内に悪い噂が立った。

そして、ある日。
突然、辞令が出た。

「君の給料は50%カット。現場に行ってもらう」

違法だ。どう考えても。
でも、僕は呑み込んだ。
“とりあえず”また転職すればいい。
そう言い聞かせて。

向かった先は、廃棄物処理工場。
汚物と臭気が染みつく、地下の世界。
溶鉱炉が唸りを上げる。
けれど、そこにいた人たちは
不思議なほど、みんな優しかった。

その中に彼女がいた。
黒髪を後ろで結び、
引き締まった身体に作業着を纏った現場リーダー。
どこか凛とした美しさと、
闘う者の強さを纏っていた。

「音楽は何聴くんだい?
あたしはクィーンとか、パンクとかヘヴィメタが好きだね」

「クィーンていいですよね。自由の塊みたいで」

彼女は笑って言った。
「あんた、逃げてきたんだよね。
逃げるってのは悪くないよ。
でも――逃げる方向を間違えると、地獄を見るよ」

その言葉が、深く刺さった。
そしてあの日から、
僕は夜の帰り道で
背後に“何か”の気配を感じるようになった。

ある日。
地下溶鉱炉の作業中、
その“気配”が、姿を現した。

鋼のような拳が背後から襲いかかる――
間一髪、僕はかわした。

そこにいたのは、
爛れた顔をした、3メートルはあろうかというタイラント。
巨体を揺らしながら、
怒りの咆哮を上げて拳を振るってくる。

僕は走った。逃げた。
廃棄物の山をすり抜け、
出口を探してさまよった。
でも、行き止まり。
壁を背に、拳が迫る――

そのとき。

“ドカン!”

炸裂する音とともに、
タイラントの顔面に強烈なストレートがめり込んだ。
ふっとんだその先に、彼女が立っていた。

ロケットランチャーを肩に。

「ラストエスケープ」

そして、僕の目を見て言った。
「次に逃げるのは、どっちだい?決めてきな」

差し出されたランチャーを握り、
僕は引き金を引いた。

火花と爆風――
タイラントは砕けて、溶鉱炉の中へ沈んでいった。

翌朝。
彼女の姿はなかった。
同僚に聞いても、誰も彼女のことを知らなかった。

まるで、最初からいなかったように。

でも、僕は知っている。
あれは“自由”が姿を変えて、
僕の前に現れてくれたんだと。

だから僕は辞表を出した。

もう間違えない。
逃げてもいい。
でもその逃げ道が、僕自身に正直なものであるなら――

そこは、
たしかに“未来”に繋がっている。

そしてきっとその先に、
誰にも奪えない光があると、信じている。

6598

雷雨とサークルと、正体不明の光

07/23 22:08 更新

雷が鳴る
豪雨の中を走っていた
空を見上げながら
自転車のペダルを、漕ぐ、漕ぐ

大きな公園の真ん中
木々が円を描いて囲む
静かなサークルの中心へ

フェイクな感謝ばかりを配っていたあの頃
言葉は繋がらず、
「ありがとう」が空回りする毎日
明日が来ることすら
忘れたふりをして、走っていた

そんなある日
ふと目に入った、リアルな「ありがとう」
昔の僕なら、
きっと斜に構えていたはずだった
でもあの日
あのサークルの下で
僕は、シャッターを切った

まっすぐだったはずの思いが
ゆっくりと円を描き始める
大人になりきれない僕の中で
何かが戻ってきた
「やってみようかな」と思えた、あの日

忘れていた“あの日の続きを”
未来に繋げたいと思った
君と見る景色が、
円を描くように広がっていく

そして思い出した
雷が鳴る、あの空に
確かにいた――
雲を割って弧を描く、光をまとう龍

その姿に、
僕は自分の未来を重ねていたのかもしれない

正体不明の人生
でも、流れていく
創って、伝えて、届いていく

光は、
きっとその先にあると信じて。

6598

手鏡とポケットと、暴食の6(シックス)

07/23 00:41 更新

あの頃の僕は、
始発で現場に向かい、終電で帰る日々を生きていた。
通勤時間は往復4時間、
パンパンの電車に潰されながら、
心はいつも圧縮されていた。

現場の最前線から、本社の管理業務まで。
全部ひとりでこなしていた。
でも、誰も見ていなかった。
上司たちは、成果だけを吸い上げる。
それはもう捕食だった。

支配欲と、捕食欲。
会社の中には、そんな欲が充満していた。
生き残るには、飲み込まれるか、飲み込むしかない。
そんなルールが敷き詰められていた。

ある日、管理している大型物件で
大きなイベント案件を任された。
得意分野だ。スケジュール、交渉、すべてを設計していく。

その案件に、外国からの特待生のような立場の女性が
一時的に僕の部下として配属された。
最初は期待していなかった。
だが彼女は、想像以上に仕事ができた。
指示した通りに、完璧に資料を整える。

彼女が加わってから、現場は少し明るくなった。
僕はひとりじゃなくなった。

だが、彼女の評価が上がっていくにつれて、
自分の影が薄くなっていく気がした。
苛立ちが募っていった。

そして――
ある日、6階でイベントの打ち合わせ中に、
彼女が言った。

「嫉妬って嫌ですよね。
いろんな人の助けがあって今の自分がいるのに、
“できる”っていう傲慢さが、自分を見えなくさせるんですね。」

僕は何も言えなかった。
言葉が喉の奥で詰まった。
そして、やたらと空腹を感じた。

そのとき彼女が、小さな手鏡を差し出した。
「さっき、そこで拾ったんです。」
僕は無言で受け取り、ポケットにしまった。

だが――
彼女は僕の態度に傷ついたのだろう。
強く当たってしまった日を境に、
彼女は、僕のそばから離れていった。
また、一人になった。

イベント当日。
警備員だけが残る早朝の館内で、
僕はサプライヤーたちに指示を出しながら、
照明のチェックに回っていた。

そして6階にたどり着いたとき、
フロア全体が、異様なほど真っ暗だった。

そこにいたのは、
和服を着た、背の高い女性。
こちらに背を向けて立っている。

「すみません、関係者の方ですか?」
声をかけると、彼女はゆっくり振り返った。

その顔は、闇に溶けていた。
のっぺらぼう――いや、それすらも曖昧な、影のような顔。

刹那、鋭い爪が僕に襲いかかる。
僕は逃げる。館内を、必死で。
体中が傷だらけになりながらも、
逃げ回る。

やがて、破けたポケットから
あの手鏡が、床に転がり落ちた。

化物の動きが止まった。
僕は手鏡を拾い上げ、振り向きざまに
彼女に向かって突き出す。

鏡に映ったのは、
醜く歪んだ、彼女の“本当の顔”。

化物はそれに絶叫し、
身体が炎のように崩れ落ちていった。
6階は、静寂に包まれた。

気づけば僕のポケットは、空だった。
手鏡はもう、残っていなかった。

そうか――
僕は、6番目の罪に取り憑かれていた。
嫉妬という名の闇に。

会社という名の船。
そこには、暴食と支配の匂いが満ちていた。
知らぬ間に僕も、
誰かを飲み込もうとしていた。

だから僕は、
その船を降りた。

暴食が集うその船から
空っぽのポケットで駆け出して
今は、風を感じながら
自分の感性を翼にして飛んでいる。

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太陽とエルフと、手首の風船

07/21 21:16 更新

太陽に向かって
ただ、自転車をこいでいた。

焼けるような空気のなか、
風だけが、まともだった。

本屋に着く。
手にしたのは、
最強なのに静かな、エルフの物語。

永く生きる彼らは
別れをいくつも越えて、
それでも静かに、前へと進む。
まるで、何かを知っているように。

彩りのある料理を
ひとり、静かに味わう午後。
そのあたたかさが
胸の奥をぽつりと染めていく。

思い出す。
1日で消える、ドーナツのような甘い記憶。
暑さの中で並んで、
渡したら、笑ってくれた。

1日で消えてしまう甘さも、
遠くまで届く笑顔も、
風に乗れば
どこかへ行ける気がした。

見上げると、
手首からふわりと風にほどけて、
風船が太陽に向かって舞い上がる。

何も言わず、
まっすぐに、遠くへ。

きっと、届く。
そんな気がした。

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青と風と、キラキラ光る

07/20 17:56 更新

天井を見上げると
金色のキラキラとした照明が揺れていた。
そのすぐ隣には、
静かに触れてくる体温があった。

あの頃の僕は
結果を出すために、
すべての時間を一点に注ぎ込んでいた。

他の人がやらないこと。
誰も手を出さない領域。
そこにこそ、自分の道があると信じていた。

だから、
逃げ道を断った。
結果が出なければ生きていけない、
そんな設計図を自分の人生に引いた。

仲間たちの眼差しは知っている。
「無理だよ」と思っている顔の奥で、
口だけの応援が静かに揺れていた。

会社員を辞めてから、僕は変わった。
同じやり方じゃ、
“楽しくなければ意味がない”と気づいた。

苦しい道を耐え抜くようなことは、
もう会社で散々やってきた。
これからは、
楽しい方にしか進まないと決めた。

誰もやっていないことを見つけて、
それを、自分だけの方法でとことん突き詰める。

怖いくらい手応えがない日々。
でもだからこそ、自由だった。

地面はない。
下には水。
足を乗せると沈みそうになる、
深く澄んだ青の山を、僕はひとりで登っていた。

どこかで陽が射し、
その一歩ごとに
苦みとやわらかさが交じり合うような感覚とともに。

疲れ果ててソファに沈み、
天井を見上げる。
白熱灯の眩しい光が、
毎晩、僕を照らしていた。

その光に照らされながら眠りにつく。
その繰り返しのなかで、
ある日、光が少し変わった。

点と点が繋がった。
僕の描いた設計が、地図になり始めた。
誰にも理解されなかった地道が、
線になり、形になり、道になった。

天井を見上げると、
金色のキラキラとした照明が揺れていた。

抱きしめたぬくもりが
背中から胸へ、腕へ、確かに流れていく。

そのぬくもりのなかで、
ふと、川が体温とともに蒸発して
空を舞い、海になり、風になって、
やがて言葉になって誰かに届く――

そんな感情が、静かに湧き上がっていた。

地面のない、青い山を登っている。
だけどその手には、ちゃんと地図がある。

設計することを諦めなかった僕が、
光の見える方へ進んでいる。
そして今、
その光のなかで、やわらかく息を重ねながら、
静かに抱きしめている。

誰かの体温を確かめるように、
僕自身の鼓動を信じるように。

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