唇を重ねて激しく抱きしめ合ったあと、
僕たちはしばらくベッドの上で、肌を寄せ合ったまま余韻に浸っていた
快感の波が静まった頃、裸のまま手を繋いで、
あらかじめ張っておいたお風呂へと向かう
湯船から立ちのぼる白い湯気に包まれる浴室
シャワーのお湯を肩にそっと流すと、
貴女は恥ずかしそうに小さく息を洩らし、
「あったかくて、気持ちいい…」と微笑んだ
イスに座る貴女の背中に後ろから泡を乗せ、
ゆっくりと撫でるように広げていく
胸へと指先を滑らせると、
背中越しに伝わる貴女の呼吸がかすかに震えている
全身を泡で包み込むと、
産湯に浸る赤ん坊のように目を閉じ、貴女はうっとりと微笑んでいる
その愛おしさに我慢できず、僕は思わず抱きしめ、キスをする
湯船に一緒に浸かり、後ろから髪を撫でると、
貴女は静かに僕の肩にもたれ、
「なんだか、本当に夢みたい…」とつぶやく
視線が重なった瞬間、首に腕を絡めながら互いの唇を強く求め合い、舌は深く絡み合って離れる事ができない
刻一刻と迫る別れの時を思うと、
胸が締めつけられるほど切なくなる
「この瞬間が永遠に続けばいいのに」
そう祈りながら、僕は貴女をぎゅっと強く抱きしめた🐰🌿
