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写メ日記

全69件中1~10件を表示

龍生の投稿

金色の故郷と願いの欠片と、風の旅路

07/15 23:55 更新

パズルの欠片を
壁際のテーブルに並べた

消えたはずのピースが
ポケットの片隅で音を立てる

停留所で重なる影が
街灯の下で揺れていく

蝶が音で舞うように
風が静かに頷いていた

金色の温もりでも
ダイヤの冷たさでもなく

岐路で触れた人の数だけ
瞼に浮かぶ灯りが増えていく

深く落ちる呼吸の中で
花びらがひらひらと舞って

守れなかった体裁が
鏡の中でひび割れている

硝子の傷から生まれた歌が
地平線の街を照らす

稲穂が頭を垂れるように
夕暮れの風へ身を預けて

掴めなかった日の影も
絹に触れる手に支えられていた

超えられない壁の裏側に
願いの欠片が眠っているなら

霧色の未来に怯えた手も
もう少しだけ前に伸ばせる気がした

踏みしめた草に足を取られた記憶が
土の匂いに沈んでいく

変わらない空も
変わっていく景色も

夜明け前の空に線を描いて
静かに光っていた

金色の故郷へ向かう道で
暮れる刹那を抱きしめながら

乾いた心を満たすため
靴紐を結んで歩いていく

音が足を止める日には
落ち葉の椅子に腰を下ろして

追い求める日々も
満ちすぎた微笑みも

すべて受け止めるように
風の旅路で目を閉じている

6598

船の器とオーロラの夜と、あの日の雲

07/14 11:17 更新

甘い煙をまとった夜が
船の器へ溶けている

好きだった音色が
指先の奥に残っていた

天井を見上げる眼差しが
翡翠の魔法でほどけて

時計に映る空に
伸ばした手だけが浮かぶ

街路樹に足跡が消えて
言葉に願いが落ちる

片道切符の旅の途中で
月明かりが靴音と重なる

渡したかった物語が
星の瞬きに吸い込まれる

描きかけの絵の果てに
影が寄りかかって滲んでいて

胸に銀の温もりを感じながら
オーロラの夜を泳ぐ

繰り返すメロディ
トンネルの森が深くなっていく

途切れそうな夢の欠片を
硝子の気泡に閉じ込めて

オレンジの道を歩くたび
雨の温度が少し変わる

午前0時に落ちる針
窓に映る香りが消えない

描きかけの宙の絵が
あの日の雲の中で光っている

6598

折りたたんだ付箋と薔薇の呪文と、木漏れ日の願い

07/12 15:53 更新

グラスで冷えた手のひらに
色の雫だけが残っている

鉛筆で擦った言葉だけが
折りたたんだ付箋に光っていた

音が消えた日の声が
硝子の鍵盤に映り込んで

坂道の影が
街灯の温もりに揺れている

幸せを描くふりをしながら
机の上に答えを置いていた

頬に残る哀しみが
月明かりに白く滲んで

画面を見つめる横顔の奥で
静かな風が吹いている

シールで閉じた願いを
薔薇の呪文で唱えて

文字が揺れる部屋の隅で
落ち葉の欠片を拾い集める

ソファが沈む夜に
秒針が空間を刻んで

他人が見上げる空が
余白に水滴を落とす

片道切符のホームで
流れる灯りを見送っていた

繰り返した音楽が
胸の鎖に溶け込んで

零れ落ちた言葉が
乾いた心に触れていく

孤独になれない弱さを
夜に触れる風が剥がして

重さの無いリングが
本音の海へ沈んでいく

ポストに送った幸せを
遠い街で思い出す

木漏れ日の願いは
今日も森の中で光っている

6598

プラネタリウムの天井と空白のページと、回り続ける天体

07/08 11:20 更新

オレンジ色の部屋で
まばたきが記憶を映していた

絵の灯りが点く頃には
音の影を見ていた

プラネタリウムの天井に
宙に浮かぶ夜が滲んで

背中に沈んでいく引力だけが
胸の鎖に落ちていく

空白のページから
透明の文字がこぼれて

願いの足跡を背にしながら
針の振動が響いていく

栞を置いた物語に
影が余白へ溶け込んで

手をかざした夜空に
ガラスの天体が回り始める

意識を横切る光が
青い星へ届くなら

それぞれの地平線で
巡る世界を見つめている

窓を叩くカーテンが
立ち止まった時間を風に溶かして

この物語でいいと
胸に囁く声が残っている

重ならないブロックを拾い上げて
約束の光に変える

空に近い螺旋を登るたび
決意は夜にほどけて

答えが無くても
時計の下を進んでいく

街の音が遠く離れても
朝は橋の向こうへ渡って

花が舞う季節の向こうで
同じ景色が通り過ぎていく

回り続ける天体の祈り
始まりの先の光は消えない

6598

夜汽車の窓と黒点の月と、陽だまりの思い出

07/06 20:18 更新

夜汽車の窓に
流れる灯りが滲んでいる

願った時間が
霞むように通り過ぎて

時計に封じ込めた景色だけが
胸の鎖を揺らす

川に消えていく音を
手の中に感じたまま

冷えた隠れ家の片隅で
オレンジの光が落ちてくる

夜に重なる影のあいだに
月夜を背にした痛みがあって

記憶の中で鳴るベルが
窓際の風にほどけていく

膝を抱える代わりに
水面の雲を見つめていた

色を重ねた日々が
七色を纏った黒点の月を描いて

希望だけは
街のざわめきに足音を響かせる

混ざり合う欠片が
また知らない道を作って

頬を照らす街灯が
橋を渡る夜を連れてくる

穏やかなまどろみの夢を
あの場所から見ていたい

ゆりかごに残る光が
陽だまりの思い出を消さずにいる

6598

月夜の森と硝子の熱と、虹のトンネル

07/01 01:50 更新

雨が落ちた草の匂いが
窓辺に虹をかける

線を描く雫は
音を纏って零れ落ちる

月夜の森の中で
光の輪が浮かんでいく

空を登る厚い雲に
祈りの呼吸を閉じ込める

濡れた坂道を渡るたび
足元の雲が流れていく

風で閉じた赤い傘
冷たい光が手を滑る

すれ違う淡い影が
水たまりの鏡に揺れていた

夜に溶けた言葉を
雨音が空の隙間へ運んでいく

道端に寄りかかって
足先だけリズムを刻む

時に触れて
時に沈んで

降り続く冷たい記憶が
硝子の熱を包んでいく

濡れた頬のあとに
夜明けの風が触れて

霧が晴れた街の
虹のトンネルを進んでいく

粒子が煌めく朝に
まだ知らない瞳を映している

6598

地下で描いた物語と花の欠片と、夜明けの街

06/26 11:23 更新

地下で描いた物語の隙間に
しゃぼん玉の夢が落ちている

指先で弾けて
七色の雫がこぼれ落ちる

街角に埋もれた花に
希望の歌を感じたまま

オレンジに溶けた影だけが
夜の壁に寄りかかっていた

陽だまりの細道を歩いた記憶が
胸の奥に音を流す

答えのないビートの波が
渦を描くフロアに散らばって

夜明け前の時計塔をくぐり抜け
約束の森へ向かう

花の欠片が舞う季節のあとに
パズルのピースが残って

刻んだ言葉の奥で
葉の落ちる水音がしている

浅い眠りに沈めた思いが
光りの色を変えて

壁を見上げる夢ほど
沈まない陽の中で光っていた

熱さで揺れる蜃気楼
瞼に映る街が滲んでいく

誰も気づかない夜の道端で
月夜が背中を押す

トンネルの上を流れる川に
秘密の鍵が落ちていく

砕けた階段を登って
夢の続きへ歩いていく

探した物語の先で
影が翼を広げていた

鏡に反射する瞳が
夜明けの街を覚えている

6598

風に乗せた言葉と形を変える瞳の記憶と、七色のグレー

06/22 11:15 更新

月を背にした部屋の光が
窓に写る横顔を照らしている

夕暮れを見上げる器の空
雲を歩く温度がほどけていく

風に乗せた言葉が
硝子の奥を温めていた

壁の文字が霞んで
風船に乗って溶けていく

道を照らして伸びる影
宙の明かりに滲んでいる

夜の果てが沈むまで
視線が空気に反射して

朝の扉が開く頃には
模型の街に川が流れていた

形を変える瞳の記憶が
雨の色を変えていく

偽りの鍵束を
海の底へ落としたまま

煙に埋もれた香りが
深い波の道に残っている

朝陽が昇る前の静けさも
眠りの隙間に沈んで

頬を伝わる温度が
光る影にほどけていく

音の漂う夜の中で
肌の熱さを感じる

歌うような笑顔が
形の無い扉を開けていく

物語の続きを手帳に描いて
瞼の奥で揺れる

照り返す熱の静けさが
足元の鼓動に重なっていく

青く霞んだ虹の向こうで
七色のグレーが橋を架ける

6598

曇りのキャンバスと迷いの森と、砂の道

06/15 22:36 更新

七色を纏った雨が
窓に流れて線を描く

曇りのキャンバスに
白い絵の具が滲んで

濡れた歩道の水たまり
道端に虹がかかる

言葉に込めた銀の球
ポケットの奥で光を弾いて

風を編む街路樹の葉が
季節のトンネルを抜けて

追いかけた本のページに
雫の欠片が挟まっている

針の音が響くホームで
月のレールが影を伸ばす

硝子に寄りかかる横顔が
夜空の隙間を見上げている

迷いの森の足跡に
雲のアーチが連なって

石畳の迷路のその先に
青の洞窟が広がっていく

頬を濡らす街灯が
熱い背中を冷やして

空気のカーテンが色づいて
囁く風が通り抜ける

砂の道を歩いて
宙の水を持ち帰る

天井の無い劇場で
光が輪郭を照らしている

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音符の便箋と硝子の部屋と、砂の足跡

06/08 19:38 更新

昼間の街灯が写る窓
足元に雲が流れる

手の中で誓った温度が
静かな朝に滲んでいく

音符の便箋を
机の上に置いたまま

橋を渡った街並みが
夜の灯りに溶けていく

風が渦を巻くホームの中
白い音色が続いている

雨に滲んだ言葉たちが
空の青に流れていく

喧噪に重なる月明かりが
夜道を照らす影を落として

繰り返す音の中で
笑顔の記憶を抱きしめる

走り抜けた街路樹の先
季節の香りが手を振っていて

雲の柱を昇る光が
宙の景色を描き始める

硝子の部屋の灯火が
胸の奥の扉を押す

駅で見上げた光る海に
砂の足跡を残しながら

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