Web予約/24時間OK 電話受付/10:00~22:00
女性用風俗 日本最大級の女性専用性感マッサージ【東京 萬天堂】
東京の女性用風俗なら【東京萬天堂】

MENU

写メ日記

全51件中1~10件を表示

実樹の投稿

第41回『実樹の禁断賞状💮』

07/15 22:41 更新

第41回『実樹の禁断賞状💮』

 

2025年7月15日。

 

東京、大雨、強風。

雨ニモマケズ風ニモマケズな皆さま……

偉かったです!!!

 

事前告知された台風の脅威、そうでもないってあるあるとして成立してません?

逆に突然到来した台風の風、マジで強くて何もかも薙ぎ倒す感じする。

訳アリの親戚と一緒ですね。

すんごいトラブル持ってきたりするんだから。

 

それはそうと。

僕は台風にちなんだ物語——

『あらしのよるに』

って絵本が大好きでした🐺🐐

 

ーーー

 

表彰状「童話「あらしのよるに」の話になって「私だったらヤギ食べちゃってた」と発言し、すべてを失ってしまった人へ」

 

童話『あらしのよるに』__

暗い嵐の晩、ある小屋に、ヤギの「メイ」と、オオカミの「ガブ」が偶然逃げ込み、

暗闇のなかでお互いの正体を知らぬまま心を通わせる、禁断の友情ストーリー。

 

「ガブ」は草食のヤギを食べる側の捕食者。

「メイ」は食べられる側の命。

けれど、お互いに名前を呼び合うことで、“もう食べない・食べられない関係”を選び、種族の壁を超えて手を取り合おうとする。

 

そんな美しいお話です。

涙なしには語れぬ珠玉の名作。

 

それなのに——君は言ってしまった。

 

職場の昼休み。

唐突に始まった、子どもの頃に好きだった絵本の話。

 

後輩がうっとりと

「わたし『あらしのよるに』が好きで…!」と語り始めた。

 

そのチョイスに(かわいいな)って吹き出しを浮かべる男性陣。

それを見て、君はイラッとしたのかも知れませんね。

 

後輩の「『あらしのよるに』が好きで…」を受けての君の感想。

 

「私だったらヤギ食べちゃってた」

 

その瞬間、空気が凍った。

オフィスの空気清浄機が全力運転を始めた。

観葉植物のパキラが悲しげに葉を落とした。

窓の外に屋上から落下する部長が見えた。

 

「えっ……?」

「いや、でも友情の話じゃ……」

「それ、言います?普通……?」

 

ザワ……ザワ……ザワ……

ギャンブルしてるわけでもないのに カイジ の音が流れる。

 

無言のまま、昼休みは終わった。

 

数時間後、君は上司に呼び出された。

 

「お昼休みの『あらしのよるに』の話を聞いたよ。

この発言が本当なら……一種の反倫理的発言として、社内的に扱わなければいけない。今日はもう帰って」

 

強制退社を余儀なくされた君が会社を出る間際、

普段はにこやかに「お疲れ様でした」と労ってくれる警備員さんの舌打ちが聞こえた。

 

項垂れて歩く。

そんなにダメな一言だったのか……?

会社の忘年会がジンギスカンだったこともあるじゃないか……

 

帰り道に生まれたモヤモヤを、行きつけの中華屋で冷やし中華を頬張りながら彼氏に話した。

 

「ジンギスカンは羊でしょうが!」

 

*『北の国から』*の「まだ子供が食べてる途中でしょうが!」のテンションで叫ばれた。

「なんでそういうこと言うの?」と眉をひそめられ、

餃子を2枚、投げられた。

最愛の彼氏に餃子を投げられながらも「1枚、2枚」と数える私は偉いと思う。

 

翌朝、親からLINEが来ていた。

「会社からもトオル君からも連絡が届きました。あなたが“ヤギ食べたい”と言った。そんな子に育てた覚えはありません」

 

実家のLINEグループから削除されていた。

 

ネイリストのお姉さんにもLINEしたが、既読がつかないまま3日。

ようやく返信が来たと思ったら、

「無理かも」の一言。

 

気分転換に美容室に行ったら…担当してくれてた美容師のお姉さんが辞めていた。

理由を訊くと、

 

「お客様のせいです。噂で聞いていました……お客様の“ヤギ食べちゃってた”という言葉に、心が耐えられなかったらしくて…」

 

キャンセル不可だった美容室代8,800円が虚しく引き落とされた。

それはおかしいとクレカ会社に電話したが「倫理的に支払停止はできません」と告げられた。

 

道すがら、トイプードルにおしっこをかけられた。

飼い主のマダムに、

 

「ごめんなさい!…あ、なるほど。ヤギを家畜としか思わない方には、お似合いの所業ですわね」と言われた。

 

気づけば、職場では**「ヤギ喰いさん」**と呼ばれていた。

人事評価のファイルに「情緒が不安定かつ倫理観に欠ける」と書かれていた。

 

「私だったらヤギ食べちゃってた」

 

その一言で、全てを失った。

 

むしゃくしゃして予約してみた初めての女風。

まるでバチが当たったかのように台風がきた。

 

どしゃ降りの雨の中、ラブホ難民に陥ってしまい、

「あれ〜?どっちだっけ?」とスマホ片手に右往左往する、セラピスト。

「なんだよ…マジで最悪なんだけど」とボソッと呟く、セラピスト。

「え?てか、よく利用してるっすか?」

「逆にラブホに詳しかったりして〜?」

「ねーw 前髪死んでっからw」

 

君の心に、静かに嵐が吹き荒れている。

 

僕は、君の毒気の効いた愛嬌を愛し、

深い敬意を込めて、この賞を贈ります。

 

東京萬天堂・実樹

 

ーーー

 

『あらしのよるに』って。

 

「お前を食べたい」と思う自分と、

「でもお前を失いたくない」と思う自分が戦っているという点では、

“性愛”そのものですよね。わかりみ。

 

普通に生活してて

(あ、この一言でさっきのあの人の発言を喰うことになるなぁ)

とか思っても

(いいや!食べちゃえ!)って気持ちで、ムシャムシャ思い切ることもありますよね?

 

ただお人好しなだけでは、

僕らは生きてはいけませんからね☺️

 

【X】

@miki_mantendo

2247

2247

第40回『実樹の禁断賞状💮』

07/09 23:33 更新

第40回『実樹の禁断賞状💮』

2025年7月9日。

 

昨今の政治情勢がモロに影響して、熱く語っています。

 

ーーー

 

居酒屋で男たちが風俗での武勇伝を語りながらゲラゲラ笑っていた。

でかい声で

男たちだけが。

 

小声で下ネタを呟く男の友達、その口を塞ぎながら「ちょ、女子に聞こえるだろw」とニタニタこちらを見る男の友達。

果たして、あれは“友達”なんだろうか?

 

テレビで「女が笑えるギリギリの下ネタ」を試す男たち。

それを視聴している男が、女が下品な下ネタに笑えないことを「生物としてつまらないかのように」SNSに書き込む。

 

その男性がどれだけ“いい人間”だったとしても、

風俗の話をする、その一瞬、その一瞬だけは、まるで"男の方が女よりも世界を広く深く知っているかのような錯覚"に酔い、上から語っているように見える。

不思議と"その時だけ"は、陽キャも陰キャも同じように酔っている。

 

なぜ?

なぜ男にだけ風俗があるのか?

 

「コイツ、飲みすぎて彼女いるのに、ついうっかりデリヘル呼んじゃってさ」

「友達が誕生日にソープ奢ってくれて、でもめっちゃハズレだった」

「僕はそういう遊びをしたことがないんだよね(だからすごいでしょ)」

 

風俗で遊ぶ男。

風俗で遊ぶことで男同士の絆を結ぶ男。

風俗で遊ばないことを、さも“美徳”のように語る男。

 

別に、彼らは悪人ではない。

普段はむしろ善良な人間に思える。

ただ、突然、ゲリラ豪雨のように“男だけが風俗で遊ぶ常識”が降る、襲う、こちらの心を腐らせてくる。

 

男たちだけが風俗で遊ぶ風習が、まるで空気のように社会に漂っていて、

それが“赦されている”

 

なぜ男にだけ風俗が赦されているのか?

 

女が男のように下ネタやエロを取り扱えば、それはかなり“強烈な個性”として刻まれる。

それらは生き方やイメージを固定されるほど、“過剰”なものに映る。

特殊な女として冷やかしの目を向けられる。

男のように下ネタを呟いただけで、つま先から頭のてっぺんまでスケベなことしか考えてない女にされる。

居酒屋で男たちが戯れ合う話に合わせて、イメージを勝手にカスタマイズされる。

男の都合のいいように。

 

女が女と話す下ネタは「グロい」と言われる。

グロテスクな方が、むしろ面白いんじゃないだろうか?

ジャンルがコメディではなくホラーに近くなる。

どうも“男が下ネタのジャッジの主導権を握っている”ように思える。

セックスは2人でするものなのに。

 

男の下ネタがグロくないのは風俗があるからでしょう。

「遊び」の話として消化されるからでしょう。

そういう背景には無頓着で、考えもしないだろつし、倫理が関係してくれば「男と女は違う」と言って、己を赦し、相手は赦さないでしょう。

それじゃ、愛ではないでしょう。

 

男は性的に飢えることが“仕方ない”こととして扱われ、

女が性的に飢えることは、まるで“存在そのものの間違い”のように扱われる。

飢えたら死ぬのは、老若男女みな同じ。

 

男の世界に風俗があることで、

誰かが誰かを愛せなくなる理由が、生まれているかもしれない。

 

「男にだけ風俗がある」というこの構造に、違和感を抱く人もいると思う。

 

いまは女性にも風俗がある。

「女風(じょふう)」という文化が存在している。

 

ただ、女風が“男の風俗”の対義語として、まっすぐに在るかといえば、そうではないように思う。

むしろ、「そうじゃないかもしれない」という感覚の方が強い。

同じような痛みを糧に生きてみたかったのだけど。

 

だからこそ、この“令和の女風”という文化の起点にあたる

「なぜ男には風俗があって、女にはなかったのか?」

という原点に、何度でも回帰すべきだと思う。

 

ホモソーシャル的に女風が発展していくことが、果たしてその問いへの“正しいアンサー”なのか?

 

僕は常々、疑問を持ち続けていたいと思う。

 

涙降りしきった朝を なんとか 一緒に笑うことはできるのか?

 

ーーー

 

ねー!

皆さんのXって何が流れてきます?

僕まじで選挙関連のポストか、ちゃんみなにゆるふわギャングのNENEさんがビーフした件ばっかり流れてくるんですけどw

 

視野を広げなければいけないのはお互い様だよね!

 

ちゃっかり〈2025年7月5日4時18分〉僕らだよ!

死に急ぐように新しい世界を共有していこう!

 

君の未来は僕の手の中。

 

[X]

@miki_mantendo

2247

2247

第39回『実樹の禁断賞状💮』

07/03 14:51 更新

第39回『実樹の禁断賞状💮』

2025年7月3日。

 

予約がなければ、日中は家中で溶けてます🫠

未だに自分の身体に適したクーラーの温度を掴めてないってのに……

自分探しの旅に出たら、設定温度をつかめるのでしょうか?

 

部屋着のパジャマの生き残り状況にもよるかぁ。

これから年齢を重ねるにあたって、どこかで浴衣や着物で年中過ごすような人間になりたいなんて野望があります。

 

夏の香りにあやかって、こんな妄想をしてみました。

 

ーーー

 

表彰状「思春期の頃、夏祭りに行く時におばあちゃんが用意してくれた浴衣が“真っ白”で『幽霊じゃんw』とからかわれてしまった人へ」

 

15歳の夏。

クラスの仲良しの子たちと「来週のお祭りはみんなで浴衣で行こうね」と約束した。

 

そのことを母に話したら、「それなら、おばあちゃんに相談してごらんよ」と言われた。

祖母はとても喜んでくれて、「楽しみねえ」と、何度も繰り返していた。

 

迎えた当日。

畳の上に丁寧に置かれていた浴衣は、

ほとんど柄のない、真っ白な生地だった。

帯は、深い紺色。

控えめで、静かで、まるで涼風のような装いだった。

 

少し戸惑った。

リナや他の子たちが着てくるであろう華やかな花柄と比べて、

あまりに大人しすぎる気がして……。

 

でも、帯を結び終えたあとに見せてくれた祖母の笑顔が、それはそれは嬉しそうで……私は、何も言えなかった。

 

「ありがとう」と言って、その浴衣で家を出た。

 

案の定だった。

 

他の子たちの華やかな柄の浴衣に混じる私は、ひとりだけ、浮いていた。

白すぎて、光を吸ってしまうような浴衣。

 

みんながそれぞれに浴衣を褒め合う中、リナが私の浴衣を見て「めっちゃシンプル!」と感想を述べた。

「シンプルすぎるよねw」……情けない一言が私の口から出た。

 

縁日を固まって歩く。

すれ違う浴衣の女の子たちも、みんなピンクや水色の花模様など、色とりどりの浴衣で歩いていた。

 

同じクラスの男子たちが声をかけてきた。

その中のひとりが私を見てからかうように言った。

「お前、幽霊かよw」

 

女の子たちも、「ちょっと、やめなよ〜w」なんて言いながら笑ってて、

私も笑ってみせたけれど、周りの様子が胸にぐさっときて、

その後、みんなと歩いていた記憶があまり残っていない。

 

リナは“写ルンです”を持ってきて、みんなと写真を撮っていたけど、

私が入るようにカメラを向けたのは、集合した時だけのように感じた。

 

後ろをつきまとう男子たちが嫌で、

「ちょっとトイレ行ってくる」と告げ、

私はひとり離れ、神社の影の石段で座っていた。

 

親に電話して帰ろうかと思ったけど、今の状態のまま祖母に会えば、私がしんどいことを悟られるかもしれない。

花火が始まって縁日が終わるまで、やり過ごすことにした。

 

そうこうしていると、屋台の間を抜けて、こちらに近づいてくる人影が見えた。

タクヤくんだった。

去年転校してきたタクヤくんとは、その年から同じクラスだったが、あまり話したことはなかった。

 

タクヤくんは「何してるの?」と声をかけ、

「休んでる」と答えると、「ひとりで来たの?」と聞いてきた。

私は「リナたちと来たけど、人混みが苦手だからここにいる」と答えた。

タクヤくんは「前住んでたとこのお祭りはもっと人が多いよ」と言った。

「そんなの無理無理」と答えた。

 

彼は何気なく、言ってくれた。

「その浴衣、とても似合ってるよ」

 

私は、何も言えなかった。

「ありがとう」すら出てこなくて、

ただ、うつむいて、頷いた。

流れで買って手もつけてなかった焼きそばを取り出して、「一緒に食べる?」と誘った。

タクヤくんは「いいの?」と嬉しそうにして、隣に座った。

 

タクヤくんとは、それだけの出来事だった。

でも、不思議と、今も残ってる。

あの時の祭囃子、提灯の光、石段の苔の匂い。

 

そして、タクヤくんの横顔。

 

それから何年も経った。

 

女風セラピストのプロフィールを見ていたら、

なんだか、目元が似ている気がして。

タクヤくんに。

年齢もちょうど合いそうだった。

 

だから、DMを送りました。

「好きな浴衣の色はなんですか?」

 

ちょっと変な質問だったと思います。でも、どうしても聞きたかった。

 

そしたら、返ってきたのは、

「真っ白な浴衣が似合う人が好きです」

の一文でした。

 

……たぶん、私はその時点で泣いていたと思います。

ああ、やっぱり、タクヤくんだ……って。

 

すぐに予約しました。

会いに行きました。

 

違う人でした。

めっちゃパリピ。

なんならパネマジ。

しかも、香水キツめ。

千鳥のノブさんを意識した喋り方。

 

ぜったい、タクヤくんじゃない。

 

でも、タクヤくんじゃなくてよかったのかも、そう思った。

 

ちゃっかり性感はうまかった。

そして霊感があるらしい。

 

「守護霊はひいおばあちゃんだね」と言われた時点で嘘だと分かった。

私のひいおばあちゃんは、どっちも生きてるからだ。

 

この日をきっかけにどうしてもタクヤくんのことが気になり、

疎遠だった地元の子にそれとなく聞いてみたら、

地元のヤンキーの先輩と結婚して離婚していたリナの再婚相手が、どうやらタクヤくんらしい。

 

人生そんなもんだ。

くそっ。

 

あの頃よりも、白い浴衣が似合うようになった私を、

誰かに褒めてもらいたいと思った。

 

東京萬天堂・実樹

 

ーーー

 

これは僕の妄想だけど、

[事実は小説よりも奇なり]

ですよね?☺️

 

子供の頃の夏の思い出、

ぜひ聞かせてください🌻

 

はむはむたべます🤤

 

[X]

@miki_mantendo

2247

2247

第38回『実樹の禁断賞状💮』

07/02 19:19 更新

第38回『実樹の禁断賞状💮』

 

2025年7月2日。

 

青い夏の開幕です🌻

昼の天晴れ、夕方の雨模様、夜風(温風)、

しっかり夏が始まったって感じがします☺️

 

そうだそうだ、

〈2025年7月5日 4時18分〉に世界が滅ぶと確信してるかもしれないセンガ、

僕はそんなことないと思うよ!

って言ったって、信じてもらえないか💦

もしも滅んだら、その時は来世で謝ります。

惑星のひとつでも贈る☄️⭐️

僕の思う通りに、世界がつづいて、

もしも生き永らえたら、

お互い喜び合いましょうね。

 

夏の幕が上がったということは…“ヤツ”が目を覚ましたということです。

 

きっとこんな死闘を繰り広げていたであろう、アマゾネスな君を賞します。

 

ーーー

 

表彰状「蚊との闘いに敗北した人へ」

 

昨晩、君は戦場にいた。

誰もがヒロインになれるわけじゃない。

でも、君は昨夜、確かに物語の主役だった。

 

…舞台は、自室、23時30分。

就寝前のスキンケアを終え、推しのインスタライブの終わりかけをチェックし、ベッドに体を沈めたその瞬間——

 

🦟

ぷぅぅうぅぅぅぅぅぅん……

 

来た。

あの地獄のヴァイオリンが、推しの眠そうな声を切り裂いた。

 

(まさか……今季、初戦?)

 

全身の神経がビクついた。

 

よりによって、今夜の寝巻きは、洗濯を繰り返し、襟と袖の縮み上がった【三軍のTシャツ】と、元彼との旅行中に緊急で購入したメンズのボクサーパンツ。

 

肌の露出が大きいということは、ヤツにとって格好の的になるということだ。

 

私は蚊帳などという軟弱な装備を持たぬ、腹を出して寝る逞しい女。

 

そして、睡眠への執着は異常。

邪魔するヤツは赦さない。

 

いける。殺る。仕留める。

起き上がる。電気をつける。

畳むはずだった洗濯物が視界を邪魔する。

しわっしわに乾いた服の山の山頂にヤツがいる。

 

(絶対に逃がさない)

 

殺意を向けた瞬間、ヤツが飛ぶ。

しかし、ヤツは再び同じ場所に戻った。

 

私を挑発している。

目が合った——ような気がした。

 

右手に丸めたanan(なぜ未読だったのか、今なら理由がわかる)を握る。

推しの顔が歪む。

あまり好きなビジュじゃなかったから、まぁいいや。

 

静かに距離を詰める。

蚊は壁に止まったまま、こちらを嘲笑っているようだった。

 

(いまだ!!!)

 

スパァン!!!!!!

 

空振り。

推しの顔が、本来白だったはずのヨレヨレのブラジャーにめり込む。

 

(くそぅ!!!)

 

腕を力ませた瞬間、太ももに痒みが走った。

痒い痒い痒い。

ふいに母に言われた「あんたって、足太いよねぇ。誰に似たんだろ」の一言を思い出した。

畜生が。

 

🦟

ぷぅぅうぅぅぅぅぅぅん……

 

蚊は音だけを響かせ、消えている。

どこだどこだどこだ。

血眼になって探す。

どこにも見当たらない。

出しっぱなしの小さなミラーに映る自分の顔はひどいものだった。

新しい乳液はテッカテカになるタイプ、男と寝る時はつけられんぞ。

 

(はっ!)

 

私は蚊を発見した。

大胆にも私のおでこに止まっている。

 

おでこを叩くわけにはいかない。

私は殺虫スプレーっぽいって理由で手に取っていた、日焼け止めスプレーを顔面にぶっかけた!

 

蚊に直撃したものの、元気よく飛び回っている!

それはそうだ!これは日焼け止めスプレーなのだから!!!

母がふと呟いた「お姉ちゃんは真っ白なのに、あんたはどっちかというと色黒やもんねぇ。お父さんの家系はみんなそうだから、やっぱあっちの血やねぇ」を思い出した。

うるせーな!不健康に見える姉に比べて、私は元気いっぱいって感じで可愛くていいだろ!

 

おでこの真ん中を刺され、赤く盛り上がるその腫れは、インド映画のヒロインさながら。

とりあえずナトゥを踊る。

 

🦟

ぷぅぅうぅぅぅぅぅぅん……

 

ナトゥで疲弊した私の隙を突き、蚊がまぶたを襲ってきた。

シンプルに素手で振り払う。左目のマツエクが取れる。

項垂れる。

数分後、まぶたが腫れた。

試合後のボクサーだった。

「タオル投げて…タオル…」と、力なく呟いた。

セカンドはいない。

 

浮気をされた元カレと別れた報告をした時に、母に「えーいい子やったやん。そのまま結婚すると思ったー。あんたが何考えとるかわからん。後悔しても知らんよー」と言われたことを思い出した。

あの時、私は母にセコンドしてほしかった。

 

かゆみの中で、過去の言葉がフラッシュバックする。

 

グーグルで「蚊 殺し方 即死」と調べた。

深夜、家を飛び出す。近くのドンキまでLOOPを使えば、7分。

歩道を飛ばす。

手を繋ぎながらイチャイチャと歩くカップルが道を塞いでいたので、クラクションを鳴らす。

LOOPにもクラクションがついているのだ。

「はぁ?生意気だな」と呟く男の声が背中越しに聞こえた。

そうだ、私は生意気な女だ。

 

ドンキで高性能の電撃ラケットを買った。

 

帰路につく。

家に帰る。

しかし、ヤツの姿は見当たらなかった。

 

私の生き血をお腹いっぱいに吸って、スヤスヤと眠っているのだろう。

このまま生き延びれると思うなよ。

私の血は燃えている。燃えているのだ。

 

モスキートな屈辱を、母の言葉を、決して忘れない、あなたに、賞を贈ります。

 

東京萬天堂・実樹

 

ーーー

 

みんな知らないと思うけど、蚊に刺された時は、爪でギュッとバッテンしたら気持ちいいよ!

 

[当日深夜予約]をスムーズに受けられるように、専用フォームを作成しました!

 

詳しくは[プロフィール]TOPよりご確認くださいませ⏬

 

また[X]の固定ポストの方に、

7月/8月/9月までのスケジュールを更新しています!

 

まずは真夏のピークまで、

浮かれた街を一緒に楽しみましょう。

 

実樹でした🍏

 

[X]

@miki_mantendo

2247

2247

第37回『実樹の禁断賞状💮』

06/19 22:28 更新

第37回『実樹の禁断賞状💮』

2025年6月19日。

 

初夏です。

しょっか。

 

木の葉の合間に見えた青空はもう夏の色をしていて、

子供の頃に暑いからとじいちゃんに被らされていた麦わら帽子、

その帽子のあご紐のゴムのところをすぐに噛んでいたせいで、

ヨダレ臭くなっていたのを思い出してました…。

 

麦わら帽のゴム紐をはむはむしながら、よく市民プールに行きました。

 

日差しが照り返す、プールの水面。

鉄板のように熱したタイル。

先の欠けたビート板。

ちんちんの大きかったたっくんはいつも、棒が“左がわ”にそれていた。

 

そして、プールから上がると出迎えてくれるご褒美。

 

“17(セブンティーン)アイス”の自動販売機。

 

ーーー

 

 

表彰状「17アイスの自販機の数ある選択肢の中で“グレープシャーベット”を選んでいたセンス抜群の人へ」

 

17アイス。

何味を選んでましたか?

僕は一択でした。

“グレープシャーベット”。

え? あなたも?

あなたは、天才です。

 

あの誘惑の多い中で、

グレープ味のシャーベット、

を選べるというその判断。

センスというよりもはや天啓。

世界の真理に触れた側の人間。

“果汁の神”に選ばれし民。

 

“紫”というのは知性を現すカラーです。

つまり、17アイスの自販機での唯一の知性である

“グレープシャーベット”を選んだ我々が正しい。

 

他の味?

他の味を選ぶ人もいるんですか?

いるから、選択肢としてあるんですよね…

凶や末吉が無ければ大吉という概念はありません。

知性を司る“グレープシャーベット”以外の選択肢を選ぶあなたがいかに愚かなのか、

これから書き綴っていきます。

 

 

 

まず**『クッキー&クリーム』を選ぶあなた。

あなたは、アイスに“依存関係”を持ち込むな。

人間まででしょ、依存していいのは。

この味って…「クッキー」と「クリーム」…

どっちが主役かも決められない共依存の地獄じゃないか。

どっちも引いてないし。

そしてアイスにぶち込まれた“クッキーの気持ち”考えたことある?

「俺単体じゃダメなのかなぁ…」って、思ってるよ!

かわいそう。泣くなクッキー。

でもアイスに抱かれて死ぬなんて…。

クッキー、お前、アイス界の慰み者**だよ。

そんな味を選ぶなんて、極悪非道だろ!

 

 

 

次に**『ソーダフロート』。

…酸っぱいのか甘いのか、どっちかにしてくれませんか?

両方の快楽を欲しがるなんて、欲張りセットの無間地獄。

卑しい…いやらしい! いやらしいのよ!

「バニラも欲しい!でもスカッとしたい!うぇ〜い」って…

ダブスタ。

ダブスタな振る舞い、YouTuberかよ!

人生の軸がブレてる。

君、絶対、お餅食べる時は“砂糖醤油”**でいってるでしょ?

それはいいよ、美味しいもんね。

 

 

 

**『ワッフルコーンバニラ』だと?

バニラ?…怖い。

この多様性の時代に…**なんでそんな…え? バニラってあのバニラだよ?

「どれでもいいや」の究極形。

逆にアバンギャルド。

人生は一回なんだから、冒険しようぜ。

 

 

 

『濃い抹茶』ですか?

味覚老人おつ。

いや、今どきのご老人はお若いからグレープいってるね!

“渋みが大人の味”とか言ってるけど、遠くから見たら苔にかじりついてるだけだからね?

 

 

 

『カスタードプリン』?

本物食べろ。

カフェに行け。

 

『生チョコティラミス』?

本物食べろ。

カフェに行け。

 

 

 

『ブルーベリーチーズケーキ』?

もう言わせんな。

君の街にはカフェもないんか!

引っ越せ!

 

 

 

『チョコミント』?

え、何言ってんの?

あれは企業側も**“冗談”で用意してるだけだよ?

アイスクリーム界のジョークアイス**ことチョコミントなんだから、

食べるものじゃないよ?

え、食べるの!?え!? え!?

食べものに清涼感求めるってどういうこと?

サロンパスかじってたんか?

子供の頃、サロンパスで飢えを凌いでた?

病院の味がするもん。

薬じゃん。

まぁミントが一応食べられるか確かめてくれてるのか!

**“毒味してくれてありがとう”**という感謝しかない。

ある意味、尊敬してる。

ありがとう。

ありがとう、だよ。

もはや。

 

 

 

親愛なる、同志。

グレープシャーベットを選んだ、あなた。

センスの神に愛され、氷の精霊に微笑まれた存在。

 

“ぶどう”という実り、天上の果実が司る知性の冷菓。

真夏の味覚の感性に、最大級のリスペクトを込めて、この賞状を捧げます。

 

東京萬天堂・実樹

 

ーーー

 

…なに?

いいよ。

かかってこいよ🫴゛

 

@miki_mantendo

2247

2247

第36回『実樹の禁断賞状💮』

06/16 04:12 更新

第36回『実樹の禁断賞状💮』

2025年6月16日。

 

この時期の女風利用で気をつけてほしいこと。

 

それは――

雨と繁華街の喧騒が招く “メンタルダウン” です。

 

これからの季節、雨模様が増えていくでしょう。

 

正直、雨の日の繁華街を歩くのって、人によってはけっこうシビアで、大変だと思う。

 

女風、特に人気のランカーさんなんて、本指名されていると前もって予約されていることがほとんどでしょう。

予約当日になって、ただでさえ(やべ〜めんどくせ〜)と思ってしまうタイプな上に、悪天候で出歩くのすらしんどい…でも、当日キャンセルするわけにはいかないから、出歩かざるを得ない。

 

そんな心理状態の人も、いると思う。

 

雨で湿気のすごい “新宿” や “渋谷” って、慣れていないとかなり過酷で、いざ直面して気持ちが「うっ」となってしまう方もいるかもしれない。

歌舞伎町や道玄坂の喧騒を目の前にして、急にメンタルに “くる” ようなことがあるかもしれない。

 

“女風”は繊細なカルチャーですから、そういった些細な崩れで、本来の(楽しい気持ちになりたい)(明日を生きやすくしたい)という願いとは裏腹に、女風の利用が原因で一転して “息苦しくなってしまう”…そういう局面を招くこともあると思います。

 

僕は、そういうしんどさは避けてほしい。

 

先ほど書いたように、

雨の日の…

 

・[JR新宿駅から東口を出て、旧アルタ横を通り抜けて、トー横方面に歩いてホテル街エリアを目指す道]

・[JR渋谷駅のハチ公前口から出て、スクランブル交差点を渡り、109の脇道から道玄坂を登ってホテル街エリアを目指す道]

 

…これらは、かなりしんどい。

 

新宿だったら、地下通路(新宿サブナード)を歩いて花園神社方面に抜けて、バリアンとかがある日清の本社前あたりのホテル街エリアまで、雨に濡れずに移動する。

“地下で雨に濡れずにホテル付近まで移動できた”という事実が後押しして、前向きな気持ちになれて、病まないと思う。

 

それか、一駅隣の「新大久保駅」を利用する。

駅からプティバリ新大久保店までの距離がめちゃくちゃ近いので、新宿駅からTOHO裏までの大移動に比べたらストレスが全然違うと思う。オススメです。

 

渋谷だったら、やはり渋谷駅のハチ公前からスクランブル交差点で傘がバチバチぶつかっての道玄坂は、ちょっと道中として過酷すぎるので…繊細な方は「神泉駅」で降りて、ダッシュでホテルに駆け込んだほうがいいと思う。

 

とにかく雨の日の人混みが無理…という方なら、二駅隣の「目黒駅」にずらすのもアリ。

わりと歩きやすいですし、しっかり傘をさして、サウナでホッと温まることもできる、ラブホテルの始祖“目黒エンペラー”を目指してください。

 

池袋は、“池袋駅西口(北)”から出れば、意外と人混みなく、まっすぐホテル街に向かえるので“ウッ”となりにくいかなぁ?と。

普段は池袋を利用されない人でも、雨の日だからという理由で検討してみてもいいかもしれません。

 

ラブホテルではないけど、たとえば“JR東日本ホテルメッツ”の系列はデイユース(休憩)利用が可能な場所もあるので、駅からそのまま行けるという意味で、予約して利用するのもアリだと思います。

 

どうあがいても「ダウナー化」を避けられないこともあると思うし、そうなったらそうなったで、それは必要なことなんだと思い込むこともできる。

 

日にちが決まっていて、簡単には変えることはできない。

でも、気分じゃない。

それでも楽しめるように、どうにかしたい。

 

「雨なのにスムーズに2人きりになれたね♪」

 

この”1フレーズ”を作れただけで、すべてが前向きに、いい方向に変わることもあると思うから、

ぜひ、読んで気づいてくれた人は試してほしいし、

なにか人に知恵を分け与える必要がある時には、ぜひ思い出してください。

 

セラピストさんもぜひ、取り入れてみてください。

 

エロスとユーモアに満ちた世界をこよなく愛する僕です。

ちょっと気持ちを“崩しやすい”人でも、しっかり雨に唄えてますように…と祈ってます🙏✨

 

気づけば月曜日だ!

また新しいサイクルが始まる方は、頑張りましょう☺️

週末お忙しかった方はお疲れ様でした!

いっぱいゴロゴロしてください🫠

 

小雨にノー傘で立ち向かう君に、賞を贈ります💮

 

[X]

@miki_mantendo

2247

2247

第35回『実樹の禁断賞状💮』

06/13 17:37 更新

第35回『実樹の禁断賞状💮』

2025年6月13日。

 

「ヘイ、ベイビー👼♪」

とか

「レッツ、ワルツ👌(指パッチンをして)」

とか

「君、グルーヴがいいね🍸(カクテルを掲げながら)♪」

とか

言える男になりたい😎

 

現実は…

「あ、あの、あ、あ、えっ、えっ、えっ、湿気、す、すごいですね!」

です👦

 

突然ですが皆さんは

"ラブホテルの延長料金"で

悔しい思いをしたことはありませんか?

 

意外とバカにならない…

ホテルによって5分オーバー赦してくれるところもあれば、1秒の遅れすら赦してくれないところもある…

 

カラオケみたいにコールをくれないホテルがほとんどです

事後のうたた寝の代償は大きい…

そんなことがきっかけで"人間をやめてしまう"ような人もいるかも知れませんぜ。

 

ーーー

表彰状「ラブホの延長料金が払えなくなったので、屋根裏に隠れて、そのまま棲みついてしまった人へ」

 

あなたは、女風で気持ちよくなりすぎた。

 

好きピへの当てつけのように呼んでみた、

全モザの新人。

大当たり。

120分おすすめコース。

大満足なり。

 

天晴れと拍手を送り、

「私はもう少しゆっくりするから、先に出て大丈夫だよ〜。今日はありがとう♡またね♡(よかったけどリピはしないんだなこれが)」と挨拶して、

1人ベッド横になりけり。

 

パタリ。

 

 

気がつけば、窓のそと、暗し。

ホスト、アフター、嬢と並びし。

 

時計をみる。

退室予定時刻を9時間越えている。

 

延長だ!

延長。

延長。

延長。

 

ホテルのサイトを開いて、延長料金を計算する。

総額、108,000円。

 

涙。

 

アイメイクを落とすまいと、空を見上げる。

天井。

おもむろに身体が動く。

クローゼットを開け、天井板をそっとずらす。

配線と埃をかき分ける。

遠くに見える、隣の部屋のネオンの光、

そして喘ぎ声。

 

あなたは、

そのまま屋根裏へと消えた。

 

以降、あなたは「ラブホテルの屋根裏に棲みつく妖怪」となった。

 

その存在は、決して気づかれぬ…

だが確実にラブホを訪れる人々へ…

小さな違和感を与え続けている。

 

👻妖怪の所業その一、

【自動で止まるはずのお風呂の蛇口をふり出しに戻す】

泡風呂の泡が爆発して、浴槽を凄惨な事件現場へと変化させているのはお前の仕業だろ🫵

 

👻妖怪の所業そのニ、

【歯ブラシを入れたコップの配置を入れ替える】

「あれ、どっちが俺のだっけ?」「え?えっと…あれ、こっち…が私だよね?」

混乱を与え、唾液粘膜の交換を余儀なくする、鬼畜の所業🫵

 

👻妖怪の所業その三、

【照明スイッチの設定を微妙にズラす】

何度やっても調光がうまくいかない。ちょっとの明かりでいいのに、ガッと真っ暗になってしまう。1番恥ずかしい場面で、ライト全開に!

よくないぞ🫵

 

👻妖怪の所業その四、

【冷蔵庫に謎のプリンを置いておく】

「なんか入ってる」「なにこれ」それはカラメルソースがぐちゃぐちゃになったプリン。

身に覚えのない"崩れたプリン"がめちゃくちゃ怖いぞ!

やってくれたな🫵

 

👻妖怪の所業その五、

【電マのコードをこっそり短くしておく】

届かないだろ!「やめて〜」と叫んでたはずの彼女の方が、本当にやめることになって残念がる始末!

女子に恥をかかせるんじゃない🫵

 

👻妖怪の所業その六、

【ベッド横のティッシュをヤスリに換えておく】

「ふぅ。ティッシュティッシュ…」彼氏、事後、血だらけ!

 

あなたの悪戯は、

愛の渦として「ちゃっちゃなトラブル」と「種類のわからないメモリー」を残していく。

 

ラブホの“泡”のように儚く、

ラブホの“延長”のように予定外で、

ラブホの“清掃員"のように突然現れる。

 

その哀しき成れの果てに、せめてもの尊厳として、ここに賞を贈ります。

 

東京萬天堂・実樹

 

ーーー

 

『乱暴と待機』って映画があったんですが、

浅野忠信さんが、

屋根裏から男女の営みを覗いてるんですが、

あんな感じの人が、

もしかしたら本当に、

日本全国のラブホテルのどこかに、

いるかも知れない…。

 

[X]

@miki_mantendo

2247

2247

第34回『実樹の禁断賞状💮』

06/08 08:31 更新

第34回『実樹の禁断賞状💮』

2025年6月8日。

おはようございます☀️

 

最近になって、僕は[コーヒー]を飲むようになりました☕️

アルコールを始め、様々な物質を吸収しまくる僕の身体は、カフェインを摂取すると嘘みたいな速さで【利尿作用】が働くんです。

 

コーヒーをキメてから、ジムで運動すると効率が良いと学んでから、Amazonでラベルレスのペットボトルのコーヒーを箱買いしています。

 

家の冷蔵庫は水とコーヒーで埋め尽くされているので、透明と黒で分かれて、メダカの水槽みたいな感じになってます。

 

生活の中に[コーヒー]が根付いた僕ですが、喫茶店って、なんか独特で、癖のある場所ですね。

 

日曜日の朝に、こんな状況を招いている、カフェイン民もいるかもしれませんね。

 

ーーー

表彰状「かなりハズレの喫茶店を引いてしまった人へ」

 

あなたは、ただコーヒーが飲みたかった。

それだけのつもりだった。

 

家から少し離れた場所、

Googleマップの評価はまぁまぁ、

「落ち着ける空間です」なんて口コミもあった。

 

(今日はちょっと冒険してみようかしら)

お気に入りの喫茶店を越えて、

辿り着く新しいカフェインの園。

 

ドアを開ける。

誰も来ない。

開ききってない喉で「あの…」と声を振り絞る。

「お好きなところへどうぞ」と目も合わせないで告げる店主の声が聞こえてきた。

 

案内される時点で、

どこかおかしさを感じていたかもしれない。

 

椅子が、異常に、低い。

背もたれが無いタイプ。

 

奥のソファ席はまさかの工具置き場になっていて封鎖中。

「ほうれん草」と書かれた段ボールの中に、新聞が大量に詰め込まれている。

 

壁の時計は止まっている。

天井のファンは音がするけど回っていない。

 

メニューは、見開きのビニールファイル。

字が手書き。ペンのインクが薄い。

 

おすすめは「本日のブレンド」と「本日のモーニング(トースト・ゆで卵つき)」

 

どうしてもピザトーストを食べたかったので、ブレンドとピザトーストを注文する。

店主が「え?ピザトースト?」と聞き返す。

その「え?」の声色には(朝のモーニングの時間なんだから、お得なモーニングにしとけや)といった念が込められているように思えた。

 

別にいいじゃん。

頼んだっていいじゃん。

今日ビジュ悪いじゃん。

テカテカのテーブルに写った自分のビジュが悪かった。

 

コーヒーが届く。

細かい傷がすごい銀のスプーン。

受け皿が少し欠けている。

ミルクを入れて、一口。

ぬるかった。

 

奥に座る常連らしき2人組。

「昔の万引きはな、愛嬌があった!」

という謎の会話をしていた。

軽犯罪の愛嬌とは。

 

入り口付近の女性2人組。

「まず5人、会員になってもらうだけで、もう本当にタイパが全然違うの〜 普通に働いてるだけの時は無理だったんだけど、この仕事始めてから、推しのインライとかにも全部参加できるようになったし〜。ほんと最初だけだよ苦労するのは。親なら大丈夫だと思うから、契約必要なのは実質3人じゃない?」

と明らかにマルチ商法の話をしている。

熱心に頷く相手の女性。

推し活のためとは言えダメだよ…と言いたいが、言えない。

 

朝から暗い気持ちになる。

 

ピザトーストが届く。

この世には2種類のピザトーストがある。

ソースが”ピザソースのもの”と”ケチャップのもの”の2種類である。

前者がアタリ、後者がハズレと言えるだろう。

後者だった。

 

熱が足りずに、チーズの核部分が冷たい。

 

万引き経験者がかじる、

普通のトーストが妙に美味しそうに見えた。

 

利尿作用が発生する。

トイレまでの導線には、店主の私物らしきバランスボールと大量の紙袋。

ダンジョン。

足の小指を家具にぶつけて涙目。

 

分厚いピザトーストを胃にぶち込む。

 

帰り際、お会計は現金のみ。

「お会計は現金のみ!」と、

わざわざA4の白い紙に太マジックで殴り書きしたものが貼ってある。

PayPayの類を恨んでるような思想が見える。

 

入る時は気がつかなかったけど、

ドアの鈴の音が、

ガコガココと下駄で歩いてるみたいな音だった。

 

でも、あなたは笑っていた。

ああ、こういう日もあるよなって。

 

友達に話すネタができたなって。

ちょっとだけ人生が濃くなった気がした。

ユーモアの、エスプレッソをありがとう。

また来よう。

 

夕方合流した友達から「紙タバコくさっ!」と言われてしまって、

やっぱり次から換気のしっかりしてるいつもの喫茶店にしよっと誓った。

 

“愛すべきバグ”を引き寄せるあなたの”星”に賞を贈ります。

 

東京萬天堂・実樹

 

ーーー

 

逆に『アタリの喫茶店』の定義ってどんなものかありますか?

 

僕は、シナモントーストがあると嬉しかったり、あとはレモネードもあるといいなぁ💭

固いプリンを出してたら、最高。

パンケーキじゃなくてホットケーキ表記だったら頼んじゃうな〜。

 

『美術手帖』とか置いてあったら、わかんないのに手に取って、それっぽい過ごし方しちゃいますね〜。

 

あたかも感性豊かな人間っぽく、振る舞いたいじゃん?w

 

『アタリの喫茶店の定義』があればぜひ教えてください☕️🍈🍮🍒🥞

 

[X]

@miki_mantendo

2247

2247

第33回『実樹の禁断賞状💮』

06/06 19:29 更新

第33回『実樹の禁断賞状💮』

2025年6月6日。

 

真夏のような陽射しでした☀️✨

たまたま線路沿いを歩いてて北野武監督の『菊次郎の夏』のテーマソングが頭に流れてきました…。

 

「トゥトゥトゥトゥトゥントゥトゥン♪」

 

ってヤツ!

大好きな映画と曲です。

久石譲最高!!!

 

北野作品といえばやはり“任侠”モノのイメージがありますよね。

 

今時は女性も暴力映画を観たりするそうで、

『プラダを着た悪魔』

『アメリ』

『ハリーポッター』

『ビフォア・サンライズ』

『アウトレイジ』

の順番で愛されてるんですよね?

 

恋のスイッチではなく、

“抗争”のスイッチが入ったまま、

好きピに会いに来ちゃった人を賞してみます。

 

なんだバカヤロウ!

 

ーーー

表彰状「ヤクザ映画(アウトレイジ)に感化されて好きピと過ごしてしまった人へ」

 

あなたは昨日、観てしまった。

_____『全員悪人』

そう、《アウトレイジ》。

 

車で引き摺り回される椎名桔平…。

外国人の頭を蹴飛ばす加瀬亮…。

 

寝ずに全作観た。

探偵ナイトスクープの局長の姿とは似ても似つかない西田敏行…。

オムツのピエール瀧…。

 

観たら、最後。

影響は出ます。

 

徹夜明けの洗面台にて、

「お前、なに組だ?」

とか独り言言いながら歯磨きしてましたよね?

 

Xに届いていた、

好きピからの「明日楽しみだね😌」に、

「舎弟か?」って返しそうになったけどギリ耐えましたね?

 

でも、朝起きた瞬間からもうダメだった。

 

待ち合わせの駅で好きピを見つけた瞬間、

「来たかコノヤロウ」って小声でつぶやいた。

 

ラブホのロビーに入るとき、

ドアマンに一礼しながら「おぉ、ご苦労様」って言ってたあたりで、

異変に気づかれたでしょう。

 

ホテルの部屋、入ってすぐのあなたの第一声。

「ようこそ…うちのシマへ」

はい、OUTです。

 

そこからのあなた、ヤバすぎた。

 

「なんだぁ?舐めるってのか?コノヤロウ」

「気持ちよくしてくれんのか、あぁ?バカヤロウ」

「チクショー、てめぇの囁き声聞いてたら、気持ちよくなっちまうだろうが、コノヤロウ!」

「コノヤロウ!あん!コノヤロ!コノヤロウ!あーん!コノヤロウ…あ、コノ!あ、コノ!あ、コ!あ、コ!あ、コ!あ、コ、コ、コノヤロウ!!!」

 

決死の「コノヤロウ」

 

「やったな、てめーコノヤロウ」

「詰めた小指みたいなちんちんしやがってバカヤロウ」

「タマ取るぞ、コノヤロウ」

 

好きピも困ってた。

「なんか…今日はガラ悪くない?」

あなた、咄嗟に

「いや…悪いな、兄弟」

 

兄弟?

 

好きピの耳元でそっと囁いた言葉。

 

「オレはよォ…てめぇでしか潮吹かねぇんだよぉ…わかってんのか?これは盃だぞ。バカヤロウ」

「指名してやるっつってんだよ。バカヤロウ。兼業なんか辞めちまえ。リピしてやんよ。カタギに戻れねぇくらいによォ。あぁ?コノヤロウ」

 

……。

 

乙女とヤクザ。

甘いと塩っぱい。

もしかしたら、これがカワラボの目指す「KAWAII」の完成形かも知れない。

 

新たなる"任侠プレイ"というジャンルを開発した、君の漢気を賞します!

 

東京萬天堂・実樹

 

ーーー

 

姐さん、今週も、

もう終わりが見えてきましたね!

 

あなた「バカヤロー、まだ始まっちゃいねぇよ」

 

ですよね☺️

 

よい週末になりますように🫰❣️

この俺になにかできることはあるんけ?

 

[X]

@miki_mantendo

2247

2247

第32回『実樹の禁断賞状💮』

06/04 15:28 更新

 

第32回『実樹の禁断賞状💮』

 

2025年6月4日。

“雨が降らなかった時の傘”の存在感って無くなりますよね。

 

「濡れたくないっていうから、あんなに尽くしたのに…」

っていう傘のぼやきが聞こえてきそうなくらい。

 

忘れないでね。

 

傘関連に関しては”自分があっち側”の悲劇をマネスキンする…いや、招くこともある(ごめんなさい、友人間では“招く”を“マネスキン”って言ってたので出ちゃった)

 

でも、君はきっと気が優しい人だと思うから、こうやって妄想して賞を、表彰状を贈るよ。

 

ーーー

表彰状「ビニール傘を取り間違えた人へ」

 

あなたは気づいた。

電車に乗ってから、

二駅目を通り過ぎたあたり、

ふと見下ろしたそのビニール傘の柄に、

見覚えのないシール。

 

小さく貼ってあったのは、

食パンのキャラクターのシール。

これは「パンどろぼう」だ。

“パンどろ”のシールを傘の柄に貼った、

覚えはない。

 

これは他人の傘。

間違いなく。

つまり、私は”傘どろぼう”

 

さっきまでいた”デニーズ”で、

私は自分の傘と誰かの傘を取り間違えてしまったのだ。

 

あ、イタい。

あ!イタいかも!

イタタタタ…

あ、イタタタタタタ…

胸が痛い。

知らなかったんです。

この傘が、私のじゃないって…気づいてなかったんです。

気のせいか、車内の乗客が、

私に冷たい視線を向けているように感じる。

あ、イヤホンから音楽流れてるかと思ったら、iPhoneから直接出てたわ。

停止。

 

もういいか…

ビニール傘だし…。

私のビニちゃんを誰かが代わりに持ってって、

結果として全員に行き渡るみたいになってるでしょ。

 

電車は四駅めを出発するところ。

 

罪悪感の波が押し寄せる。

 

…持ち主はこの傘を探してないかな?

…この傘がないせいで一生デニーズから出れないとか?

…この”パンどろぼう”のシールが親の形見だったりしない?

 

そこから始まる、妄想の嵐。

この傘の持ち主は誰なのか。

 

『隣のテーブルで勉強をしていた大学生』か?

自分の傘が取られてるせいで、デニーズを出れなくなって、

そのせいで単位を落としてしまって、留年してしまって、

高校の時の後輩と同じ学年になってしまって

「もう先輩じゃないからタメ語でいいよね?」って意地悪な質問に対して

「いや、そこは敬語でしょ。関係性できてたんだから」なんて真面目に返してしまったせいで、

居場所がなくなって退学してしまったらどうしよう…。

私が傘を間違えたばっかりに、大学生が退学してしまったら、どうしよう🤦‍♀️

 

『斜め向かいの席でタブレットを触っていた外国人』か?

来日したばかりで、まだ日本の湿気に慣れてなくて、

たまらずデニーズに逃げ込んできたのでしょう。

日本は治安が良い、そのはずだったのに…自分の傘が盗まれている。

日本だけは、日本だけは、そんなことないと信じていたのに。

もう終わりだ。寿司が口に合わなかった時点で、僕は日本に拒絶されていたんだ。

ウニとかイクラとかどこが美味しいんだ。

大将が直接、僕の口に寿司を突っ込んできたぞ。

おじさんの指は僕、食べれないよ。

あの時、受け入れなかったことにJAPANが怒ってるから傘がないのだ。

もうダメだ。帰国しよう。

私が傘を間違えたばっかりに、外国人が母国に帰国したらどうしよう🤦‍♀️

 

『透明の仕切りを挟んで後ろ側で大きな声で友達に恋愛相談している女性』か?

元々、自分の家に転がり込んでいた男が、最近、捕まって、刑務所に入っているらしい。

親からも周りからも「縁を切れ」と告げられているが、

寂しいし、私みたいな人間を必要としてくれる獄中の彼のことを放っておけない。

「視野が狭いからだよ」と賢い友達にアドバイスを受けて、

その子が最近マッチングアプリで知り合った彼氏と結婚することから、

自分にもアプリを勧めてきた。

とりあえずアプリで出会った男と、良い感じになって、告白されて、暇だから付き合ってみた。

良い人だよ。真面目に働いてるし、優しいし、彼の友達やお気に入りのお店に、私を紹介してくれる。

でも、何か、退屈に感じてしまってる自分がいる。

彼はきっと、私じゃなくても幸せになれるんだろうなって思うと、

返事がなくとも獄中から手紙を送り続けてくれる彼のことが脳裏をよぎる。

私の愚かな部分を知った時に、今の彼は”微笑んで受け止める”くらいのところまでしかできなそうで、

私は受け止めて欲しいんじゃなくて、一緒に生きて欲しかった。

そうやって後悔しそう。

私が贅沢なのかな、私が私の基準で幸せだって感じることを子供みたいに追い求めてしまうから、

周りから呆れて笑われてしまうようなことになっちゃってるのかな。

そうだ、賭けをしてみるよ。

あれだけ入り口の傘立てにビニール傘がささっていたら、

きっと盗むような人間が現れる。

もしも、ビニール傘がそのままだったら…私はアプリの彼と退屈な結婚を目指します。

もしも、ビニール傘がなくなっていたら…私は自分のインスピレーションに従って生きてみる。

獄中の彼とはどうなるかわからないけど、周りから「何やってんの!」って言われるような生き方をしてみる。

こんな人生の選択の鍵を握ってるかも知れない…。

私が傘を間違えたせいで…間違えたせいで…🤦‍♀️

 

『デニーズのバイト』か?

バイト「私の傘が盗まれてるので、帰ります」

店長「ちょ、え!?ちょ、え!?」

私が傘を間違えたせいで、シフトに穴が空いたらどうしよう🤦‍♀️

 

五駅めに到着した時に、

あなたは電車を降りて、

向かい側のホームの電車に乗り込んだ。

 

持ち主の手元に戻るのかわからない、

でも自分の気持ちのために、

元あった場所に取り間違えた傘を戻す。

 

そんな過ちを犯した時にこそ垣間見える、

あなたの”高潔な精神”に称え、

ここに賞を贈ります。

 

東京萬天堂・実樹

 

ーーー

 

小さな賞賛に気づけるのが、

優しさ。

だと思う。

 

拍手なんてナンボ贈ってもええですからね。

 

自分や時間を少しでも犠牲にして、

献身的に生きる瞬間がきっと誰にでもある。

 

善悪や倫理は関係なく、

“献身”を見つけるたびに、

僕は大拍手を贈る人間で在ります。

 

不定期開催のツイキャス、

『実樹の独りでピロートーク』の、

カバーイラストを頂きました🪬❣️

 

ありがとうございます🙇‍♂️✨✨✨

 

また近いうちに配信しようかなぁ💭

ぜひ遊びに来てください🎧🎶🎶🎶

 

女風セラピストという役割を得た

東京でも筆頭格の”スター痴人”として

一皮剥けたいところです🐍🌏

 

こっから!

 

[X]

@miki_mantendo

2247

2247

© 萬天堂 All Rights Reserved.