笑顔を忘れた日々があった
個性がまぶしすぎて、
まわりの景色に溶け込めなかった僕らは
弱さを隠して、大人になった
この世界に飛び込んだのは、
ただ、自分の言葉が
誰かの“奥”に届くかもしれない
そう信じたからだった
彼女は、自分を探していた
傷ついたまま、
だけど透明な心で
僕の詩に、そっと触れてきた
「今夜のキスで、一生を変えたい」
そんな夜が訪れた
抱きしめるたび、
知らなかった唄が心に流れてきた
時間が溶けていく──
一緒にご飯を食べて、笑って、
手をつないで夜を越えるうちに
僕は彼女の愛し方に救われていった
やがて、僕が抱きしめられていた
彼女の“まっすぐ”が、
僕の“蓋された記憶”を解き放っていく
もう隠さなくていい
過去の自分も、今の自分も
すべて、愛せるようになっていた
言葉が現実になって
心が“空”を歩きはじめた夜
手をつなぐふたりの上に
ウーラノスの星が、やさしく輝いていた

































































































































































































































