うたた寝で描いた線が
陽だまりの背中を流れる
迷路の階段を歩く音が
傘の森に溶けていく
壁際で揺れる洗濯物
乾かない気配を抱えたまま
夜景が曇るガラスに
知らない街の灯りが滲む
トンネルの街を潜って
伸びる影を探している
会話が切れた扉の前
ポケットの切符を探す
花束を抱えた冒険が
記憶の色を照らす
雨に濡れた本の隙間に
空から落ちた栞が挟まる
夜道の体温が
香りの中に残り続ける
窓の街灯が遠ざかって
冷たい空気が頬をかすめる
戻らない駅を降りて
帰りのトンネルを見つめている
夜更けの霧の空から
柔らかい光が落ちて
道端の花だけが
静かに咲いている




















































































































































































































