答えのないパズルが
古いパソコンに映る
誰のせいでもない横顔が
冷たいコップで沈黙していた
透明な誰かの噂が
窓の隙間から薄く入り込む
不協和音の波は
部屋の隅で静かに囁いて
ちらつく蛍光灯の光ほど
歪んだレンズに反射する
置いてきぼりの宝物が
本棚の奥で小さく鳴っていた
踏み外したルールの線路は
雨に濡れた花みたいに滲んで
シナリオを描いたゲームが
朝の光に繋がっていく
ジャッジされた勝者の影が
街灯の下で斜めに伸びる
湾曲したレンズ越しに
公園で見上げた雲があって
言い訳を挟んだ栞が
羽のように散らばっていた
諦めの香りが
小さな換気扇へ流れていく
灰色が降る世界で
薄い刃だけが灯っている
人を裁く音が
固い壁に染みついて
仮面を被った矛盾が
鏡の後ろで息をしていた
片付けた心には
柔らかい布がかけられている
蜜と毒を混ぜた出来事を
誰もが静かに飲みこんで
甘いオレンジの底に
苦い皮だけが残る
気づけば蜃気楼の街で
すれ違う人の糸がほどけていた
染みついたフロアの匂いと
鳴り続く誘惑の音
守るためだったはずの線路の向こうで
足跡だけが響いている
向かい合った名前の影が
生贄を探して夜を歩く
免罪符のガラスには
あの日の月が浮かんでいた
空洞の食卓が
部屋の真ん中で口を開けたまま
蓋をした鼓動の奥で
リズムだけが響いている
朝の海の中で
漂流した街は眠ったまま
宝探しの問いだけが
軋んだテーブルに戻ってくる
目隠しされた瞳の奥で
誰にも触れられない光が震えている























































































































































































































