「道を選ぶということは、同時に他の道を捨てるということだ。」
(村上春樹)
――には、すごく深い意味が込められています。
意味・解釈
人生の選択って、必ず「他の可能性を手放すこと」とセットなんだ、ということをこの言葉は教えてくれます。
たとえば、今日あなたが「下道で行く」と決めたとき、同時に「高速で早く楽に行く」という選択肢は捨てているわけです。
でもその選択があったからこそ、普段通らない道に出会ったり、小さな発見があったり、思いがけない気持ちよさがあったんじゃないかな。
この言葉は、そうした“意図して選んだ道”に責任を持つことや、その道でしか得られないものを大事にする姿勢を思い出させてくれます。
背景・文脈
村上春樹の作品は、「選択」と「喪失」のテーマがよく出てきます。
恋愛、人生、仕事、旅――何かを選べば、必ず何かを選ばないことになる。
それでも人は前に進まなきゃいけないし、自分の選んだ道を肯定して歩いていくしかない。
だからこの言葉には、ちょっとした切なさと同時に、強さもあるんです。
NOZOMU
