寒いと縮こまるように、気分が落ちているときも人は同じ形になる。背中が丸くなって、うつむいて、呼吸が浅くなる。
面白いのは、これが逆にも効くことだ。落ち込んでいるから丸くなるだけでなく、丸くなっていると気分も落ちる。どちらが先とは言い切れない。
だから、気分をどうにかしようとして行き詰まったときは、体のほうから入るのも手だと思っている。胸を開くとか、歩く速度を少し上げるとか。気分を直接どうこうするより、たぶん簡単だ。
もちろんそれで全部が解決するわけではない。姿勢を良くしても、困っていることは困ったままだ。
ただ、同じ困りごとを、丸まって考えるのと、まっすぐ座って考えるのとでは、見え方が少し違う気がする。その差ぶんくらいは、体にできることがある。














































































































