誰にも気づかれていない失敗というのは、気づいた瞬間から急に恥ずかしくなる。それまで平気で過ごしていたのに、知った途端に一日が台無しになった気がする。
でも、実際には何も変わっていない。朝からずっと違う靴下で、誰も気づかず、仕事はちゃんと終わった。問題が起きたのは、気づいたあとの数秒間だけだ。
こういうことは、気づかなかったことにするのがたぶん一番いい。
ちなみに僕は、Tシャツを裏返しで着たまま半日過ごしたことがある。誰も教えてくれなかった。
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10/08 08:41 更新
誰にも気づかれていない失敗というのは、気づいた瞬間から急に恥ずかしくなる。それまで平気で過ごしていたのに、知った途端に一日が台無しになった気がする。
でも、実際には何も変わっていない。朝からずっと違う靴下で、誰も気づかず、仕事はちゃんと終わった。問題が起きたのは、気づいたあとの数秒間だけだ。
こういうことは、気づかなかったことにするのがたぶん一番いい。
ちなみに僕は、Tシャツを裏返しで着たまま半日過ごしたことがある。誰も教えてくれなかった。
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10/07 08:57 更新
予定外に空いた時間は、意外と楽しい。もともと何もするつもりがなかったぶん、何をしても得した気になる。
遅刻すると焦るけれど、早く着きすぎたときは、ちょっとした休憩をもらったようなものだ。普段なら入らない店に入ったり、知らない道を歩いたりできる。
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10/06 07:58 更新
誰に頼まれたわけでもないランキングを持っている人は、なんだか楽しそうだ。焼き芋でも、ラーメンでも、近所の自販機の品揃えでも。
役に立つかと言われれば、そんなに立たない。でも、自分なりの基準があるというのは、それだけで毎日の楽しみが一つ増えることだと思う。
コンビニに寄るたびに、評価の機会が発生する。普通の買い物が、ちょっとした調査になる。
僕もサウナの水風呂の温度なら語れるので、気持ちはわかる。
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10/04 10:28 更新
健康診断の結果は数字で返ってくる。数字はわかりやすいけれど、体の実感とはずれることがある。
数値が全部正常でも、毎日だるい人はいる。逆に、ひっかかる数値があっても、本人は元気に過ごしていたりする。どちらも本当で、測っているものが違うだけだと思う。
僕の仕事では、数字はほとんど出てこない。固いとか、温かいとか、呼吸が深くなったとか、そういう曖昧なもので体を見ている。正確さでは機械に勝てない。
でも、本人がどう感じているかは、数字には出ない。今日は楽です、という一言のほうが、僕にとっては大事な結果だったりする。
両方あるといいのだと思う。数字で安心して、手触りで確かめる。どちらか片方だけだと、少し心もとない。
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10/03 09:57 更新
くすぐったいという感覚は、少し不思議だ。痛くもないし、嫌でもないのに、体が勝手に逃げようとする。
あれは、予測できない刺激に体が反応しているのだと聞いたことがある。だから自分で自分をくすぐっても、くすぐったくならない。どこに来るかわかっていると、体は構えなくて済む。
そう考えると、慣れるというのは、相手の手が予測できるようになることなのだと思う。次にどこに来て、どのくらいの強さかがわかれば、体は逃げなくなる。
人との関係も、少し似ている気がする。最初は何が来るかわからないから、つい笑ってごまかしたり、身を引いたりする。何回か会って、だいたいの感じがつかめてくると、構えなくても平気になる。
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10/02 10:49 更新
続きが気になって眠れない、というのは、大人になってからあまりない経験だと思う。だいたいのことは、明日でいいと思える。
だから、物語に夜を持っていかれるのは、ちょっと贅沢なことだ。寝不足にはなるけれど、それと引き換えに、何かに夢中になっている時間をもらっている。
夢中になれるものがあるかどうかで、生活の色はけっこう変わる気がする。仕事と家の往復の中に、早く帰って続きを見たいという理由が一つあるだけで、一日の重さが違う。
最後に何かを夜通し読んだのは、もうだいぶ前だ。
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10/01 08:58 更新
季節に合わせて服を変えるのは、いつも少しずれる。早すぎて暑いか、遅すぎて寒いか。ちょうどいい日はほとんどない。
早すぎるほうを選ぶ人は、たぶん寒い思いをしたくない人だ。遅すぎるほうを選ぶ人は、暑い思いをしたくない人だ。どちらを避けたいかで、性格が少し出る気がする。
僕はたいてい遅いほうで、周りがみんな長袖になってから、ようやく衣替えをする。寒いのを我慢しているあいだは、まだ大丈夫だと自分に言い聞かせている。
でも、早く準備してしまう人の気持ちもわかる。朝の冷たい空気を感じた瞬間、季節が変わったと思いたくなる。その気持ちに正直に従っただけだ。
ずれることは失敗ではなくて、季節の変わり目にいるという証拠みたいなものだと思う。
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09/30 09:33 更新
何かをやめると、その分の時間がぽっかり空く。空いた時間は、すぐには埋まらない。
たぶんスマホを見ていた時間の大半は、見たいから見ていたのではなくて、手が空いているのが落ち着かないから見ていたのだと思う。やめて初めて、その落ち着かなさがむき出しになる。
最初の数日がきついのは、そのせいだ。何もしない時間に耐える練習を、大人はあまりしていない。
でも、その落ち着かなさを何日かやり過ごすと、空いた時間が普通になる。空いているのが当たり前になると、そこに眠気とか、考えごととか、別のものが入ってくる。
やめることの効果は、やめたものが減ることより、空いた場所に何が来るかのほうにある気がする。
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09/29 09:13 更新
足りないことより、多すぎることのほうが扱いに困る場面がある。買いすぎた野菜、もらいすぎたお菓子、ありあまった時間。
足りないときは、何をすればいいかがはっきりしている。探すとか、我慢するとか。でも多すぎると、どう処理するかを考えなければいけない。捨てるのはもったいないし、全部抱えるのは無理がある。
結局、人に配ることになる。それが案外いい解決だと思う。多すぎるものは、分けると少しずつ誰かの役に立つ。
これは物だけじゃなくて、時間や気持ちにも言える気がする。一人では持て余すものも、誰かと分ければちょうどよくなる。
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09/28 09:03 更新
大人になると、下手なことを始めにくくなる。仕事ではある程度できることを求められるし、できないところを人に見せる機会も減る。
趣味は、上達しなくてもいい数少ない場所だと思っている。誰に評価されるわけでもないし、締め切りもない。三回目でやっと普通になっても、それで誰も困らない。
僕はこの仕事を始めたころ、下手な時期がつらかった。お金をもらっている以上、下手でいることが許されない気がしていた。
だから今、仕事と関係のないところで下手なことをやっている人の話を聞くと、少しうらやましい。
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