旅行は、目的地にいる時間より移動している時間のほうが長いことがよくある。紅葉を一時間見るために、六時間バスに乗ったり。冷静に考えると割に合わない。
でも、思い出として残るのは、意外と道中のほうだったりする。渋滞で動かないバスの中で何を話したかとか、窓から見えた知らない町とか。
目的地だけが楽しいなら、写真を見れば済む。わざわざ行くのは、たぶん道中も込みで旅だからだと思う。
全217件中1~10件を表示
10/22 08:28 更新
旅行は、目的地にいる時間より移動している時間のほうが長いことがよくある。紅葉を一時間見るために、六時間バスに乗ったり。冷静に考えると割に合わない。
でも、思い出として残るのは、意外と道中のほうだったりする。渋滞で動かないバスの中で何を話したかとか、窓から見えた知らない町とか。
目的地だけが楽しいなら、写真を見れば済む。わざわざ行くのは、たぶん道中も込みで旅だからだと思う。
♥ いいね
10/21 08:39 更新
こたつは、出したら最後だと誰もが知っている。わかっていて出すし、わかっていて動けなくなる。
家の中で季節が切り替わる瞬間というのは、だいたい何かを出すときだと思う。扇風機をしまう日、加湿器を出す日、こたつを出す日。カレンダーより、そっちのほうが季節を実感する。
♥ いいね
10/20 08:56 更新
ひとりで何かを楽しめる人は、ちょっとかっこいいと思う。ひとりカラオケ、ひとり焼肉、ひとり映画。昔は少し勇気がいったことも、最近はだいぶ普通になってきた。
誰かと行くのも楽しいけれど、ひとりだと誰にも合わせなくていい。歌いたい曲を歌って、帰りたいときに帰る。それだけのことが、案外贅沢だったりする。
♥ いいね
10/18 09:07 更新
静電気は、来るとわかっていても毎回驚く。そろそろ来るぞと身構えていても、ばちっとなる瞬間はやっぱり痛い。
慣れないものというのは、意外とある。くしゃみの前の顔とか、高いところから下を見たときのひやっとする感じとか。何度経験しても、体は毎回新鮮に反応する。
たぶん、そういう反応は慣れなくていいのだと思う。慣れてしまったら、危ないものに気づけなくなる。
とはいえ、静電気くらいは慣れさせてほしい。
♥ いいね
10/17 09:27 更新
手で何かを作るのは、時間がかかる。マフラー一本でも、何週間もかかる。今の時代、買えばすぐ手に入るものを、わざわざ時間をかけて作る。
でも、たぶんその時間自体が楽しいのだと思う。完成したものより、毎晩少しずつ伸びていく途中のほうが、作っている人にとっては大事なのかもしれない。
形もその時間の記録みたいなものだ。どこで集中が切れたのか、どこでテレビに夢中になったのか、全部編み目に残っている。
♥ いいね
10/16 09:12 更新
しゃっくりは、止めようとしている間はなかなか止まらない。気にしなくなった頃に、いつの間にか終わっている。
これは、眠れない夜とか、考えすぎてしまうこととかにも、少し似ている気がする。どうにかしようとするほど、意識がそこに集まって、かえって長引く。
放っておくのが一番、というのは、たぶん多くのことに当てはまる。ただ、放っておくのが一番難しい。
♥ いいね
10/15 08:54 更新
歩くこと自体は地味だけれど、数字がつくと急に楽しくなる。あと二百歩、と言われると、なぜか歩きたくなる。
体にいいから歩きましょう、と言われても、たぶん人はあまり動かない。でも、目標に届いていませんと表示されると、悔しくて動く。
真面目にやろうとすると続かないことも、遊びにしてしまえば続いたりする。
♥ いいね
10/14 09:42 更新
読んでいない本が積んであるのは、そんなに悪いことじゃないと思う。いつか読もうと思っている本が手元にあるのは、ちょっとした楽しみの予約みたいなものだ。
全部読み終わってしまうと、次に何を読むか探さなければいけない。積んであれば、その心配がない。読む気になったときに、選べる本がちゃんとある。
ただ、選択肢が多すぎると選べなくなる。五冊並んでいると、どれも等しく正解に見えて、手が止まる。
だから、薄いのから読む。たぶんそれくらい雑な基準でいい。
♥ いいね
10/13 09:55 更新
仮装は、恥ずかしいけど少し楽しい。普段の自分と違うものになっているあいだは、普段の自分の悩みもいったん脇に置ける気がする。
大人になると、いつもの自分でいる時間がほとんどだ。仕事の自分、家の自分。どれも決まった形がある。
だから、年に一回くらい、帽子一つで別の何かになれる日があるのは悪くない。魔女になったところで何が変わるわけでもないけれど、その日だけは少し身軽になれる。
♥ いいね
10/11 11:13 更新
誰かのお気に入りが、自分のお気に入りになることがある。教えてもらった曲、勧められた本、連れて行ってもらった店。
そして、それがまた別の誰かに渡っていく。僕がかけている曲は、もともと別の人に教えてもらったものだったりふる。その人も、たぶん誰かに教わったのだと思う。
そう考えると、好きなものはけっこう人の手を渡り歩いている。誰が最初に見つけたのか、もう誰にもわからない。
♥ いいね

© 萬天堂 All Rights Reserved.