初めて会う人に、何かを預けるのは難しい。相手がどういう人かわからないうちは、体も心も少し身構える。それは当然のことで、警戒しない人のほうが心配になる。
信頼は、一回では作れない。同じ人がまた同じようにそこにいた、という事実の積み重ねでしかできていかないのだと思う。
だから僕は、初回に何かを伝えようとしすぎないようにしている。理解してもらおうとか、良さをわかってもらおうとか、そういう気持ちが出ると、たいてい空回りする。
ただ、いつもと同じようにやる。それを何回か繰り返す。そのうち、警戒しなくていい相手として認識される。時間はかかるけれど、それ以外の方法を僕は知らない。
たぶん人付き合い全般が、そういうものなんだと思う。特別なことをした回より、変わらずにいた回のほうが信頼が深まる。


























































































