夜、扉を閉め切った後の静けさが好きだ。深く息を吸い、体温を整える。
施術で身体に触れるということは技術(テクニック)だけじゃない。空気感や間の取り方、沈黙の置き方含め、すべてが施術だと思っている。
歳月は、衝動よりも余白の大切さを教えてくれた。ただ貴女の鼓動に耳を澄ます。肩に触れた瞬間、こわばりがほどけていくのを感じると、こちらまで救われる。
やわらかな掌で、確かな圧を届ける。近づきすぎず、遠ざかりすぎず、安心の輪郭をなぞる。香りは控えめに、
けれど、必要なときは真っ直ぐに伝える。向き合う以上、約束も時間も守る。心も身体も預かるものだから。
灯りを落とした部屋で、呼吸が揃っていく。静かな鼓動の隙間に、ぬくもりが満ちる。疲れが溶けたその先で、そっと腕を回す。
それから抱きしめたい。




















































































