体の不調は、はっきりした名前がついているとまだ扱いやすい。腰が痛い、肩が張る、頭が重い。そう言えれば、対処のしようもある。
やっかいなのは、名前のつかない状態のほうだ。どこも悪くないのに元気が出ない。眠っても抜けない。誰かに話しても、疲れてるんじゃないの、で終わってしまう。
そういうとき、自分の感覚のほうを疑い始める人がいる。気のせいかもしれない、大げさなのかもしれない、と。でも体は嘘をつくのが下手だから、たいてい何か理由がある。ただ、その理由が言葉より深いところにあるだけだ。
僕は言葉にできない状態を、そのまま扱えるのがこの仕事のいいところだと思っている。説明を求めずに、ただ触って、確かめていく。
わからないままでも、手はあてられる。それは案外、悪くない方法だと思う。



















































































