つづき
紫外線の影響のなかでも、近年注目されているのが免疫力の低下です。私たちの皮膚(表皮)には、細菌やウイルス、化学物質などの侵入を感知するセンサーの役割をもつ細胞(ランゲルハンス細胞)があります。ランゲルハンス細胞からの情報を得て、病気などを予防する免疫システムが働くのです。
ところが紫外線を多く浴びると、活性酸素によってランゲルハンス細胞のDNAが傷つき、うまく機能しなくなることがあります。その結果、免疫力が低下し、体調を崩しやすくなります。紫外線の多い季節に山や海へ出かけたあとは、からだの抵抗力が落ち、夏バテや風邪、皮膚疾患などにかかりやすいので注意が必要です。
ランゲルハンス細胞は、加齢によって少しずつ減少しますが、それを促進するのが紫外線です。それだけに中高年の方は、紫外線ケアをしっかりするように心がけましょう。
おわり
