こんばんは、カネキです。
暑さの中にも、どこか静かでしっとりとした夏の終わりが、ゆっくりと顔をのぞかせる季節になりました。
お盆の夜、提灯の柔らかな光がほのかに揺れて、遠くに聞こえる虫の声と相まって、時がゆるやかに流れていくような気がします。
この時期になると、玄関や仏壇の前に、ほおずきが提灯のように置かれ、精霊馬や牛がきゅうりや茄子で作られて、「行きは馬で早く」「帰りは牛でゆっくり」という願いを込めて並べられる風習があります。
見えるものは控えめだけど、心にじんわり沁みこむ風景―そんな夜が、僕は大好きです。
もしかしたら、あなたも「行ってみたい気持ち」と「ちょっと怖い自分」が混ざっているかもしれませんね。
でも、その気持ちの奥には、ちゃんと「大切にされたい」「そっと癒されたい」という優しさがある。僕は、その心が弱くならないように、そっとそばに寄り添いたいんです。
想像してみてください。
迎え火の煙が揺らめく優しい夜、浴衣の裾を風が撫でる中で、僕はあなたの手をそっと握る。
言葉はなくても、その温もりと共に、呼吸までしっかり感じる—そんな時間。
静かな空間で、ただそこにいるだけで、あなたの心が少しだけ安らぐといいな。
あなたが勇気を出してくれたら、僕はしっかりその気持ちを受け止めます。
お盆の特別な夜に、あなたの「来てみたい」が本物になるように。
心穏やかな時間を、僕はそっと待っています。
カネキ
