同じものを長く見ていると、判断がつかなくなる。眼鏡でも、服でも、書いた文章でも。最初にいいと思ったはずなのに、途中から何が良かったのかが消えていく。
これはたぶん、見ているうちに基準のほうが動いてしまうからだと思う。比較する対象が増えると、最初の印象が薄まる。
だから僕は、迷ったら一度離れることにしている。店を出て、別のことをして、それでも思い出したら買う。思い出さないものは、たぶん要らない。
とはいえ、その場で決めないと売り切れることもあるので、いつもうまくいくわけではない。逃したものも何度かある。

























































