アニメは好きで昔からあれこれ見ているけれど、そのわりには声優への関心は薄い。
まずキャラを好きになって、その役を演じているからという理由で声優を好きになることはあるけれど、声優単体で誰かのファンになったことは無いかも。
声優ファンに怒られそうだけど、今の声優は「声の俳優」というより「ナレーター」や「キャスター」に近い気がする。
ニュースキャスターも「動物園のサルが脱走したニュース」と「有名人が病死したニュース」とでは声色を使い分けるが、今の声優がやっていることはそのバリエーションのように感じてしまう。
こういう場面ではこういう声の出し方、こういうキャラはこういう話し方、というのがパターン化されていて、誰がやっても同じように聞こえる。
声優の演技がどうこう以前に、そもそもキャラクターがパターン化されているから仕方ないのかもしれないけれど。
「演技や表現」ではなく「技術と知識」って感じ。
もちろんそれはそれでプロフェッショナルで素晴らしい事ではあるのだけれど。
これは声優の問題ではなく、ここ10数年のアニメ業界の流れからして当然のことなのだろう。
昔はオリジナルアニメが多かった。
原作が無いのでキャラのイメージは制作陣の頭の中にしかなく、声優の演技によってキャラが構築されていった。
今のアニメはほとんどが漫画やノベル等の原作付き。
ネットの普及もあって、アニメ化する前からキャラのイメージがファンの間で完全に出来上がって共有されている。
今の声優に求められるのは、そのイメージを壊さないこと。
「イメージとは違ったけどこれはこれで良い演技」「そういう解釈もあったか」という評価のされ方はほとんど無い。
「キャラ」への解釈ではなく、「ファンがキャラをどう解釈しているか」への解釈が求められている。
あと1クールのアニメが多いから、一人のキャラにわざわざ時間をかけて掘り下げていられないという事情もありそう。
悟空とルフィの声優が入れ替わったらたぶんキャラのイメージは全然違うものになるだろう。
でも竈門炭治郎とエレン・イェーガーの声優が入れ替わっても、それぞれのキャラに合った演技を器用にこなして、キャラのイメージ自体はほぼ変わらない気がする。
どのキャラを誰が演じても同じようなイメージになると言う事は、それだけ演技の幅が広くて、若手声優全体の実力が底上げされているということだから良い事なのかもしれないけど。
どちらが良い悪いという話ではない。
声優として上手い下手という事でもない。
ベテラン声優さん達は口を揃えて今の若い声優は上手いと言っているし、実際にそうなのだろう。
ただ僕はやはり、声優の演技によってキャラのイメージが肉付けされていく昔の声優が好きだな。
あと声優はあまり顔を出さないでほしいタイプなので、アイドル活動してなんぼの今の声優さんはちょっと興味を持ち辛い。
ちなみに僕が一番好きな声優は『機動戦士Ζガンダム』カミーユ・ビダン役の飛田展男さん!
ただ単純にカミーユが好きなだけ。
僕が今まで観たアニメ、映画、漫画、小説、ゲーム、ドラマ、あらゆる媒体の全てのキャラクターの中で、カミーユ・ビダンがダントツで一番好き。
一昔前に比べると、アニメを見る本数はだいぶ減った。
今季は「ダンダダン」「BLEACH千年血戦篇」「ドラゴンボールDAIMA」くらいしか観てない。
ジャンプ系ばっかりだね。
そもそも何やってるのかも全然知らないや。
オススメのアニメあれば教えて~。