世界の皆さん、こんにちは🌎
八月の終わりは、街の色がそっと入れ替わる瞬間ですね。
夕暮れが少し早くなり、蝉の合唱のすき間から、リーンという細い音が顔を出す。
ベランダには日焼け止めの残りと、まだ洗いきれていない砂ぼこり。
冷たい麦茶のグラスに、氷の角がやわらかく当たる音だけが残ります。
カレンダーはまだ夏なのに、空気は肩の力を抜きはじめています。
二百十日が近いと天気予報が伝えて、雲の形をいつもより注意深く見てしまう。
花火のポスターは外され、コンビニの棚には新しい味のスープやおでんの札が並びはじめる。
季節は大きなスイッチではなく、小さなつまみを少しずつ回していくんだと、僕はこの時期に毎年気づきます。
思い出は、スマホの中にだけあるわけじゃないですね。
履きつぶしかけのサンダル、レシートの端、うっかり日焼けした手の甲。
どれも今月を通り抜けてきた証拠で、置き場所を決めてやると、心の中に余白が生まれます。
明日からの九月に大げさな抱負は要らない。
ただ、歩幅を半歩だけでも整える。
八月、おつかれさま。
よく遊び、よく汗をかき、よく笑ったね——そう言って送る夜です。
窓の向こうで風が少し澄んで、遠くの雲が秋のかたちになりかける。
月の明るさを頼りに、次の季節へと歩みを合わせていきましょう。
世界
