世界の皆さん、こんにちは🌎
今日は「くしの日」。
9と4の語呂合わせから、美容・理容の道具に感謝し、髪をととのえる所作を見直すために設けられた記念日です。
髪をほどき、流れをそろえ、余計な絡まりを取る——小さな歯の並びは、身だしなみだけでなく、気持ちの輪郭まで整えてくれます。
櫛は長く日本の暮らしに寄り添ってきました。
木の櫛に椿油をなじませて使い、拭いて、また次へ受け渡す。
装身具として髪を彩り、日常の道具として髪の健康を守る——その二つの顔が同居しています。
美容師や理容師の手にわたれば、同じ一本でも役割は変わり、髪型の設計図を読み解く“精密工具”になります。
道具の精度と人の技が合わさると、鏡の前の時間は質を上げます。
季節は九月。
湿度が下がる地域では、髪が乾きやすく、静電気やパサつきが気になる頃合いです。
櫛の歯どおりが日によって違うのは、天気や体調のサインでもあります。
道具を清潔に保ち、無理に引かず、流れに沿ってすく——そんな基本の積み重ねが、髪と頭皮に余計な負担をかけません。
今日、鏡の前で手にする櫛は、単なる小物ではなく、日々を整えるための頼れる一本です。
つくる人、扱う人、使う人の手から手へ受け継がれて、明日の身じたくを少し穏やかにしてくれる。
九月の始まりに、そのさりげない働きへ静かに敬意を払っておきます。
世界
