誰かを傷つけるわけでもなく、
誰かに迷惑をかけるわけでもない。
ただ、自分の胸の奥にしまっている小さな秘密。
本当はもっと甘えたかった。
本当は誰かに大切にされたかった。
本当は何も考えずに身を預けてみたかった。
そんな気持ちを、
「いい歳だから」としまい込んでいないだろうか。
人には見せない顔があっていい。
普段はしっかりしていても、
僕の前では力を抜いてほしい。
言葉にしたくなったら話せばいい。
言葉にできなければ、黙っていてもいい。
ありのままでいい。
抱えてきっと生きて行けるから。
木陰の側に座って、
誰にも見せなかった心を少し休ませる。
人生それぞれの灯火。
その灯火を守るために、
誰かに秘密を預ける一日があってもいいと思う。
ただ、その時間にいる。
人の心には表から見えない場所がある。
だからこそ、
「こんなこと、誰にも言えない」
そんな一言から始まる時間も、
大切にしたいと思っている。
秘密は、話さなくてもいい。
でももし、一度だけ誰かに預けてみたいと思ったなら。
その相手が僕であれば嬉しい。
誰にも言わない。
だからこそ、
その時間は少しだけ特別なのかもしれない。


















